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婚活男性「フリーって無職みたいなもん(笑)」→名刺を見た彼が青ざめたワケ

  • 2026.9.29
SHUFUFU

婚活アプリでマッチングした彼は、プロフィールに「大手メーカー勤務・管理職」と書いていた。写真写りもよく、メッセージのやりとりも悪くなかった。でも最初のデートで、私はジワジワと違和感を覚えることになる。

「フリーって、要は無職みたいなもの?」

待ち合わせたカフェで、彼は開口一番スーツの襟を正しながら「俺、けっこうちゃんとした会社なんで」と言った。

謙遜でも自己紹介でもなく、品定めの前置きとして。

職業を聞かれたので「フリーランスでデザインの仕事をしています」と答えると、彼は小さく笑った。

「フリーって……要は無職みたいなもんですよね(笑)。毎月決まったお給料がもらえないと、やっぱり生活不安定じゃないですか」

笑いながら言う人ほど、本気でそう思っている。

私は「そうですね、確かに固定給ではないですね」とだけ返した。

「正社員じゃないと、親に紹介できないんですよ」

その後も彼の「品定めトーク」は続いた。

「実家は都内? 地方出身だと結婚後が大変なんですよねー」「前職は? 転職回数多いと印象が……ね」。

そして締めくくりに、こう言った。

「正直に言うと、自分の親がうるさくて。正社員の彼女じゃないと紹介できないんですよ。フリーだと、ちょっと難しいかなあ」

嫌みでも怒りでもなく、当然のことを告げるような顔で。

——なるほど、そういう人か。

私は怒る気にもなれなかった。ただ、帰りの電車でひとつだけ決めた。2回目のデートには、仕事用の名刺を持っていこう、と。

「あの……これ、もしかして同じ会社の方ですか」

2回目のデートは彼の提案で、少し格式高い和食店だった。「俺の行きつけなんで」とまた前置きがあった。

食事が落ち着いたころ、私は何気なくバッグから名刺入れを取り出した。

「そういえばこれ、渡しそびれてたので」

名刺を受け取った彼の手が、ぴたりと止まった。

私の名刺には、フリーランスとしての屋号ではなく、副業として顧問を務めているデザイン会社の肩書きが印刷されていた。その会社は、彼が勤める大手メーカーのグループ会社に、長年デザイン監修を納品している取引先だった。

「あの……この会社って、もしかしてうちと取引してる……?」

「ええ、御社の第三営業部さんとは毎年お仕事ご一緒してますよ。担当の方ともよくお会いします」

彼の顔から、あの余裕の笑みが消えた。

「す、すみません、知らなくて……」

彼はしばらく名刺と私の顔を交互に見ていた。

「ええと、じゃあ収入とかも……」

「フリーランスって不安定ですよね、とおっしゃってましたよね。でも私、おかげさまで正社員時代より手取りは増えました」

にこにこしながら言うと、彼は「す、すみません、知らなくて失礼なこと言って」と頭を下げた。

ただ——その目は「取引先の関係者にあんなことを言ってしまった」という焦りでいっぱいだった。私への謝罪ではなく、自分のポジションを守るための焦り。それが透けて見えた瞬間、静かに席を立つことにした。

「今日はごちそうさまでした。3回目はないと思いますが、お仕事では今後ともよろしくお願いします」

自分の分のお金をテーブルに置き、会釈してお店を出た。

婚活は、今日も続けている

彼からはその後、丁寧なお詫びのメッセージが届いた。「誤解を解きたい」「また会ってほしい」と。

でも私が動じなかったのは、格上だったからじゃない。

最初のデートで「この人とは合わない」と判断していたから、ただそれだけだ。

名刺を出したのも、仕返しのためじゃなかった。ただ、自分の仕事をきちんと伝えたかっただけ。結果として彼が青ざめたのは、彼自身が積み上げてきた言動の答え合わせにすぎない。

婚活アプリは今も続けている。肩書きで人を値踏みしない人と、ゆっくり話したいと思いながら。

さいごに

肩書きや雇用形態だけで相手を判断してしまう人、実は身近にいませんか。大事なのは「どんな働き方か」よりも「どんな人か」を見ようとする気持ちかもしれません。値踏みされてモヤッとした経験、あなたにもありますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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