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ドアをバタン! ゴミ箱にガン! 不注意で大きな音を立ててしまい「イライラしてると思われる…」と職場で焦るイヌが愛おしい【書評】

  • 2026.9.28

【漫画】本編を読む

職場でうっかり大きな物音を立ててしまった瞬間、「今の感じ悪かったかも」と一気に不安になることがある。もちろん悪気なんてない。けれど、周りには「機嫌が悪そう」と受け取られたのでは――そんな想像が止まらなくなる。

『働く!くよくよ犬』(ろふ/KADOKAWA)は、気にしすぎる主人公・イヌの会社員生活を描くギャグ漫画。ちょっとしたことを気にしては、頭の中でどんどん悩みを膨らませてしまうイヌ。そのくよくよぶりを、ユーモラスに描いた作品だ。

ある時、イヌは社内に戻った拍子に、ドアを「バタン!!」と大きな音を立てて閉めてしまう。しかも気まずさを打ち消そうとして動いた結果、今度はゴミ箱にぶつかって「ガン」。本人はただの不注意なのに、「イライラしてモノに当たりまくってるみたいになってる…」と、どんどん最悪の想像をしてしまう。挽回しようとして、「鼻歌を歌って機嫌が良いことをアピールする」とまで考えるのも、いかにもイヌらしい。だが一方、その場にいる上司はというと……。

自分が気にしていることは、相手も同じように気にしているはずだと考えてしまうイヌの姿には、身に覚えがある。でも、ひとりで大慌てするイヌと、周囲の様子を見比べると、本人が思うほど大事ではないらしい。自分が気にするほど、周りは深刻に受け止めていない。それなのに、あれこれ想像しては勝手に焦るイヌの不器用さが憎めない。くよくよしがちな人ほど、「わかるなぁ」と頷かされてしまう一作だ。

文=アサトーミナミ

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