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「古かったし、ちょうどよかった」大切なマグを欠けさせた義母。ゴミ箱へ向かう手を、慌てて止めた私…

  • 2026.10.13

夕食の後、義母が食器を洗ってくれていました。

流しから硬い音がして振り向くと、私のマグの縁が欠けています。

友人と旅行先でおそろいにした、大切なものでした。

思わず「あ、それ……」と声が出ました。

「古かったし、ちょうどよかった」大切なマグを欠けさせた義母。ゴミ箱へ向かう手を、慌てて止めた私…
「古かったし、ちょうどよかった」大切なマグを欠けさせた義母。ゴミ箱へ向かう手を、慌てて止めた私…

謝るより先に、ゴミ箱へ

義母は欠けた部分をちらりと見て、ひと言。

「古かったし、ちょうどよかったわね」

そして、足元のゴミ箱を開けたのです。

私は慌てて駆け寄り、「待ってください」と止めました。

手伝ってもらっているのに強く言いすぎたかも、と一瞬ひるみます。

それでも、マグから目を離せませんでした。

使っていたのは、私なのに

「欠けたし危ないでしょ」

義母の言い分は分かります。

でも、捨てるかどうかまで決められるのは、どうしても嫌でした。

「飲むのにはもう使いません。でも、どうするかは私が決めたいです」

すると義母は眉を寄せて、

「そんなに大事なら、しまっておけばいいのに」

大事だから、毎日使っていたんです

その言葉には、黙っていられませんでした。

「大事だから、使っていたんです」

自分でも驚くほど、はっきりした声が出ました。

義母は黙ってマグを台に置き、布巾へ手を伸ばします。残りの食器を洗う音だけが、台所に響きました。

義母が帰った後、マグを棚の奥へしまいました。処分するかも、別の使い道も、まだ決められません。

友人に写真を送ると、「あのお店、覚えてるよ」と返事がきました。

その一言で、やっと少し、肩の力が抜けたのでした。

※画像は生成AIで作成しています ※本記事は、編集部が取材した体験談をもとに、プライバシーに配慮して一部内容を編集・再構成しています

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