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「うちの敷地内みたいなものだから、好きにさせてよ」共用廊下を荷物でふさぐ隣人。しかし、配達員が持ち帰りを告げると

  • 2026.11.7
「うちの敷地内みたいなものだから、好きにさせてよ」共用廊下を荷物でふさぐ隣人。しかし、配達員が持ち帰りを告げると

少しずつ増えていく廊下の荷物

賃貸マンションの2階に越して半年ほどたったころ、隣の部屋の女性が共用廊下に私物を置くようになりました。

最初は傘立てや植木鉢くらいでしたが、やがて段ボール箱や古紙、使わなくなった運動器具まで増えていきました。

荷物は私の部屋のドアの近くまで広がり、廊下は人とすれ違うのも難しいほど狭くなっていました。

ある日、買い物帰りに廊下を通ると、持っていた袋が段ボールに当たってしまいました。すると、隣のドアが開きました。

「ちょっと、崩さないでくれる?」

「すみません。でも、ここ、ちょっと通りにくくて…」

女性はため息をつくと、何も言わずにドアを閉めました。

このままでは誰かがつまずくかもしれません。

私は後日、改めて隣の部屋を訪ねました。

「すみません。廊下の荷物、少し片付けていただけませんか?」

すると女性は、不機嫌そうな顔で答えました。

「うちの敷地内みたいなものだから、好きにさせてよ」

「でも、ここは共用廊下ですし……」

「歩けるんだから、いいじゃない。細かい人ね」

そう言ってドアを閉められてしまいました。

これ以上話しても聞いてもらえそうになく、私はその場を離れました。

配達員が持ち帰りを告げると…

ある朝、出勤しようとドアを開けると、制服姿の若い配達員が大きな箱を抱えていました。

隣の部屋への配達のようです。

配達員は積み上げられた荷物の手前で足を止め、困った様子で廊下を見ています。

人が通るだけなら何とかなりますが、大きな箱を抱えていては、周囲の荷物にぶつかってしまいそうです。

「お届けものです」

配達員が声をかけると、隣のドアが少し開き、女性が顔を出しました。

「ああ、そこに置いといてよ」

「すみません。ここに置くと通行の邪魔になるので、こちらまで受け取りに来ていただけますか?」

「え?そっちが持ってきてくれればいいじゃない」

「箱が大きくて、このままだとぶつかってしまいそうなんです」

「歩けるでしょ、そのくらい」

配達員は足元の荷物を確認すると、落ち着いた声で答えました。

「申し訳ありません。安全に運べないので、こちらで受け取っていただくのが難しければ、いったん持ち帰ることになります」

「えっ、持って帰るの?」

「はい。ここに置いていくわけにもいきませんので…」

女性は少し黙ったあと、慌てた様子で言いました。

「あ、すみません。そっちまで行きます」

女性は部屋から出てくると、積み上げられた荷物の間を通り、配達員のところまで歩いてきました。

「すみませんでした。受け取ります」

「ありがとうございます。こちらがお荷物です」

配達員から箱を受け取った女性は、足元を確かめながら、ゆっくりと自分の部屋へ戻っていきました。

ちょうど階段を下りてきた上の階の住人も、廊下の荷物を見て足を止めています。

配達員は私に軽く会釈をすると、その場を離れていきました。

その日の午後、隣の部屋の前から片付ける音が聞こえてきました。

廊下を見ると、積まれていた段ボールや古紙が少し減っていました。

それからも少しずつ荷物が減り、数日後には廊下は以前の広さに戻っていました。

今朝も、古紙の束を抱えて集積所へ向かう女性とすれ違いました。

女性は私と目を合わせず、そのまま歩いていきました。

私がお願いしたときは聞いてもらえなかったのに、あの配達をきっかけに廊下が片付くとは思いませんでした。

今では荷物を気にせず歩けるようになり、ほっとしています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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