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「もしかして生活カツカツなの?」服を見て家計を詮索するママ友。懇談会の帰りに空気が変わった瞬間

  • 2026.9.26
「もしかして生活カツカツなの?」服を見て家計を詮索するママ友。懇談会の帰りに空気が変わった瞬間

会うたびに聞かれたお金の話

息子が年中になった春から、同じクラスのママ友とよく顔を合わせるようになった。送り迎えのたびに明るく話しかけてくれる人だったが、なぜか話がお金のことに向かうことが多かった。

ある朝、園の門の前で並んでいると、ママ友が声をひそめて聞いてきた。

「ねえ、旦那さんの手取りって、ぶっちゃけいくら?」

「どうだろう。普通だと思うよ」

「そうなんだ。うちは夫が大手だから、ボーナスはけっこう出るんだよね」

私は曖昧に笑って、天気の話に変えた。家計のことまで話すつもりはなかったし、家庭同士で比べることにも興味がなかった。

懇談会の帰り道で止まった会話

秋の保護者懇談会が終わり、何人かの母親たちと一緒に門を出た。発表会の話をしながら歩いていると、そのママ友がふいに私の服を見た。

私は着心地が気に入っていて、普段から同じ店の服を選ぶことが多かった。

「ねえ、いつも同じブランドの服だよね。もしかして生活カツカツなの?」

思いがけない言葉に、私は一瞬返事ができなかった。

するとママ友は、周りにも聞こえる声でもう一度続けた。

「だって、いつも同じブランドじゃない?」

さっきまで続いていた会話が止まった。何と返せばいいのか迷っていると、いつもは聞き役に回っている穏やかなママが口を開いた。

「それは、本人が話したくなければ聞かなくていいことじゃないかな。今の言い方はちょっと失礼だと思うよ」

強い口調ではなかった。それでも、はっきりとした言葉だった。

近くにいた別のママも、「うん、お金のことはね…」と小さくうなずいた。

ママ友は周りを見回すと、少し黙ってから「じゃあ、先に行くね」と言い、足早にその場を離れた。

その夜、夕食のあとで夫に出来事を話した。

「それは答えに困るな」

「でも、近くにいたママが『そういうことは聞かなくていいんじゃない』って言ってくれたの」

夫は「それは助かったな」とほっとしたように言った。

それ以来、少なくとも私の前で、そのママ友が収入や家計のことを聞いてくることはなくなった。送り迎えで会えば、以前と同じように子どもの話をする。

翌週、門の前で穏やかなママを見つけ、私は小さな声でお礼を言った。

「この前は、ありがとう。助かったよ」

「ううん。あれはちょっと言いすぎだと思ったから」

それだけ言うと、彼女はいつものように穏やかに笑った。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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