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「じゃあ、これを半分ずつでいいな」両親の古希祝いの旅行で、家族の人数差を無視して割り勘を主張する兄。だが、父が告げた正論

  • 2026.11.4

両親の古希祝いで温泉旅行へ

両親がそろって古希を迎えた年、兄の家族と私の家族で、お祝いの温泉旅行をすることになりました。

両親の宿代は、兄と私が半分ずつ負担する約束です。

兄の家には子どもが3人、私の家には1人います。夕食の広間はにぎやかで、両親も孫たちに囲まれながら、嬉しそうに食事を楽しんでいました。

夕食が終わり、子どもたちが妻たちと部屋へ戻ったあと、兄が私に声をかけてきました。

「明日の支払い、兄弟で割り勘な」

「うん、分かった」

私は当然、両親の宿代を半分ずつ負担するという意味だと思っていました。

自分たちの家族の分は、それぞれが払うものだと考えていたのです。

会計で分かった兄の考え

翌朝、妻たちは子どもを連れて先に駐車場へ向かい、フロントには両親と兄と私が残りました。

カウンターに宿泊費の明細が置かれると、兄が金額を確認して言いました。

「じゃあ、これを半分ずつでいいな」

「えっ、全部?」

「そうだけど」

私は思わず聞き返しました。

「両親の分は半分でいいけど、家族の分はそれぞれじゃないの?」

すると、兄は少し不満そうな顔をしました。

「兄弟なんだから、きっちり半分ずつだろ」

「でも、兄ちゃんのところは子どもが3人で、うちは1人だよ」

「そんな細かく分けなくてもいいだろ。せっかくのお祝いなんだからさ」

兄の言い分も分からなくはありませんが、人数が違うのに宿泊費の総額を半分にするのは、どうしても納得できません。

かといって、両親の前でお金のことで言い争うのも嫌でした。

どう返そうか迷っていると、それまで黙っていた父が、カウンターの明細を手に取りました。

老眼鏡をかけて内容を確認すると、兄に向かって言いました。

「ちょっと待て。それじゃ、お前の家族の分まで弟が払うことになるだろう」

「いや、兄弟で半分ずつって話だから…」

兄がそう答えると、父は落ち着いた声で続けました。

「わしらの分を二人で出してくれるのはありがたいよ。でも、自分たちの家族の分は、それぞれで払うのが普通じゃないか」

母も隣で静かにうなずいていました。

兄はしばらく明細を見ていましたが、やがて小さく答えました。

「……まあ、そうだな」

結局、両親の宿代は兄と私で半分ずつ負担し、それぞれの家族の分は各自で支払うことになりました。

会計を終えるころには兄も普段どおりの様子に戻っていて、私もそれ以上、この話をすることはありませんでした。

帰りの車で、後部座席の両親が「また来年もみんなで来たいね」と笑っていました。

朝は少し気まずい思いをしましたが、両親が旅行を楽しんでくれたことに、私はほっとしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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