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大ぶりホタテに日本酒、フェイスマスク… 特別な日は待つんじゃなくて、自分たちで作る“ご自愛ナイト”【書評】

  • 2026.9.24

【漫画】本編を読む

ちょっといいものは、いつかの特別な日のために取っておきたい。でも、その「いつか」っていつだろう。思うようにいかず気持ちが沈んだ日こそ、少し贅沢をして自分をいたわってもいいのではないだろうか。

『マダムたちのルームシェア2』(seko koseko/KADOKAWA)は、沙苗、晴子、栞の3人のマダムの共同生活を描くコミック。いつもの一日を特別なものへ変えてしまう3人の発想が魅力的な作品だ。

沙苗が仕事に行き詰まっていたある日、晴子のもとに、息子夫婦から北海道土産の大ぶりなホタテが届く。その知らせを聞いた途端、仕事中の沙苗の頭はホタテ料理でいっぱいに。夕食までに帰れるか心配していたはずなのに、「絶対早く帰らなきゃ」と急にやる気が湧いてくる。

なんとか仕事を終えた沙苗は、ホタテに合う食材を求めてデパートへ。帰宅したときには、両手いっぱいの紙袋を抱えていた。買ってきたのは、ホタテに合う調味料や日本酒だけではない。「贅沢したい気分になって」と、フェイスマスクやバスソルトまで取り出す沙苗。すると栞も、「いいじゃない ちょっと贅沢する日!」と賛成して、あることを提案し……。

ホタテが届いたことをきっかけに、いつもの夕食はごちそうになり、何でもない一日は「ちょっと贅沢する日」に変わる。3人が素敵なのは、特別な日を待たず、自分たちで作ってしまうところ。普段なら使いどきを迷う入浴剤やフェイスマスクも、気分が向いた今日こそ開ければいい。読み終える頃には、しまい込んだ自分へのごほうびを取り出したくなるエピソードだ。

文=アサトーミナミ

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