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どうせ私は何もしてあげられない。献身的な妹と自分を比べて劣等感を募らせる姉【お父さんの娘は私だけ】

  • 2026.9.20

最期の時が近づいた父幹久さんの病室で、「お父さんの娘は私だけ、だから遺産だって私とお母さんだけのもの」と言い放った長女の亜美さん。母の純子さんは、その言葉に愕然とします。次女の菜美さんは3歳で母親を亡くし、純子さんと幹久さんに引き取られた養子でした。亜美さんと分け隔てなく育てられ、性格は正反対ながらも仲の良い姉妹でした。成長するにつれ、優秀な菜美さんに劣等感を抱くようになった亜美さんでしたが、結婚して子どもにも恵まれ、幸せな生活を送るうちにその気持ちも薄れていきました。しかし、夫輝明さんの会社の経営が傾き始めると、亜美さんは再び菜美さんと自分を比べるように。家を手放して賃貸マンションへ移り、一軒家を購入した菜美さんに「いいよね、菜美は恵まれてて」と嫌味を言うなど、次第に距離を置くようになります。そんな中、幹久さんが病気になり、余命半年と宣告されます。3人が悲しみに暮れる中、亜美さんが夫に父親の病気を伝えると、輝明さんは「お義父さんの遺産って、どのくらいなんだ?」とまさかの発言。さらに「菜美さんは血がつながっていないのだから、遺産は亜美さんがもらってもいいのでは」と言われ、亜美さんは幹久さんがいなくなることを恐れながらも、心のどこかで遺産に期待している自分に嫌気がさします。それから数日後、積極的な治療が難しいと言われた幹久さんは、自宅で介護生活を送ることに。幹久さんの様子を見に実家を訪れた菜美さんは、純子さんを元気づけようと、不自然なくらい明るく話し続けます。しかし、そんな菜美さんを見た純子さんは、「良い子でいようとしなくていい」と声をかけます。すると菜美さんは涙を流しながら、「亜美ちゃんから両親を半分奪ってしまったんじゃないかとずっと思っていた」と、これまで胸の内に抱えていた思いを打ち明けたのでした。

文字通り「顔を見せるだけ」

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積極的な治療は難しいと言われた幹久さんは、自宅で看護をすることになりました。実家に帰ってくるたび、私を元気づけようといつになくたくさん話をする菜美。私はそんな菜美に、「お父さんに恩返しをする必要なんてない、良い子でいようとしすぎなくていい」と伝えました。菜美は、亜美から私たちを半分奪ってしまったのではないかと、ずっと悩んでいたようでした。私からすれば、亜美も菜美も大切な娘であることに変わりはありません。

それから3か月後。亜美が忙しい合間を縫って、幹久さんの様子を見に来てくれました。なかなか顔を出せないことに後ろめたさを感じているのか、亜美は気まずそうな表情で「お父さんは・・・」と聞いてきました。

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亜美と一緒に寝室へ向かうと、菜美が幹久さんに水を飲ませていました。亜美に気づいた菜美は、笑顔で「亜美ちゃん」と声をかけます。その姿を見た亜美は、『菜美、お父さんの看病も手慣れてるし、よく来てるんだろうな・・・私は実の娘なのに何もしてあげられてない』と心の中で自分を責めます。

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幹久さんは娘たちの姿を見ると、「しょっちゅう娘たちが会いに来て世話をしてくれるなんて、病気になるのも悪くないな」と嬉しそうに笑います。亜美は目に涙を浮かべながら、「くだらない冗談言わないでよ」と言いました。

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「亜美も忙しいのにちょくちょく顔を出してくれてありがとう」そう声をかけると、亜美は、「私は別に・・・頼れる菜美がいるから大丈夫でしょ」と暗い表情でうつむきます。私はそんな亜美の肩をポンと叩いて、「何言ってるの、あなただって忙しいのに、たくさん顔見せに来てくれてるじゃない」と伝えました。

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忙しい合間を縫って顔を見せに来てくれるだけで十分。私も幹久さんも本当にそう思っているのに、亜美はどうしても納得できないようでした。『私は文字通り顔を見せただけ。通院に付き添ったりしていないし、看護だって全然できてない。お母さんは菜美にだけ頼ってる。どうせ私は・・・』亜美が心の中でそんなことを思っていたなんて、気づけませんでした。

幹久さんの看護ですら、菜美さんよりできていないと自分を責めてしまう亜美さん。何に対しても劣等感を抱いているようで、見ているこちらまで苦しくなってしまいます。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

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