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「見るのが辛い」社会人が《劣等感を抱く瞬間》2位:能力差を感じた時、1位は…?調査で判明した黒い感情の“根源”

  • 2025.12.11

最も劣等感を刺激するのはやはり「お金」

ふと開いたSNSで、友人のキラキラした投稿を見てモヤッとした経験はありませんか? 「どうして自分は…」という劣等感。社会人500人への調査で判明したのは、私たちが最も心を乱されるのは仕事の能力差ではなく、身近な人との「経済格差」だという残酷な現実でした。

ビズヒッツは2025年10月、社会人の男女500人を対象に「劣等感を感じる瞬間」に関するアンケートを実施しました。

仕事における悩みといえば「能力不足」や「ミス」を想像しがちですが、ランキング1位になったのは「経済力の差を感じる(28.0%)」でした。 2位の「仕事の能力で劣っている(20.0%)」を大きく引き離し、多くの人が他人の懐事情と比較して心を痛めていることがわかります。

「相手がお金に余裕があるのを感じたとき」(20代 女性)「SNSで明らかに自分より稼いでいる同級生を見たとき」(30代 男性)「欲しいものが買えないときに、知り合いの『買い換えた』投稿を見たとき」(50代以上 女性)

かつては見えなかった他人の消費行動が、SNSによって可視化されやすくなった現代。「高級なランチ」「新車」「マイホーム」といった投稿がタイムラインに流れてくるたび、自分の現状と比較してダメージを受けてしまうようです。

比較相手は「遠くの有名人」より「近くの友人」

出典:株式会社ビズヒッツ プレスリリースより
出典:株式会社ビズヒッツ プレスリリースより

さらに興味深いのは、「誰に対して劣等感を感じるか」という質問への回答です。 1位は「友人(16.4%)」。2位「同僚」、3位「仕事ができる人」と続きます。

雲の上の存在である有名人の成功には素直に憧れられても、スタートラインが同じだったはずの同級生や、似たような境遇の友人が成功している姿には、強烈な劣等感を抱いてしまう。

「あの子はあんなにキラキラしているのに、私は…」という黒い感情は、身近な関係だからこそ生まれるものなのです。

その劣等感、実は「成長痛」かも?

しかし、劣等感は必ずしも悪いことばかりではありません。 調査では、約4割(38.6%)の人が「劣等感が成長につながった経験がある」と回答しています。

「あいつに負けたくない」という悔しさが努力の原動力になったり、「自分には何が足りないのか」を見つめ直すきっかけになったりすることも。

一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会の徳吉陽河氏は、「劣等感は誰もが持つ感情。それをねぎらい、前向きなエネルギーへ転換することで、次の可能性につながる」と語っています。

もし友人のSNSを見てモヤッとしたら、それはあなたが「もっと良くなりたい」と願っている証拠かもしれません。そっとスマホを置いて、自分磨きの時間に充ててみてはいかがでしょうか。

(LASISA編集部)

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