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授業についていけず劣等感…「小3の壁」にぶつかったわが子救うには?親子関係の悪化を招くNG行為【専門家解説】

  • 2026.4.7
「小3の壁」にぶつかった子にはどのように接する?(画像はイメージ)
「小3の壁」にぶつかった子にはどのように接する?(画像はイメージ)

多くの小学校で新学期が始まりました。学校の授業が少しずつ複雑になり、子どもが授業についていけなくなったり、自我がしっかりと芽生え始めたりする時期は「小3の壁」と呼ばれており、学校生活での難しさを感じることがあります。その時期に、ただ叱るだけではなく保護者としてどのような声掛けをするのが重要なのでしょうか。探究型学習に特化した民間学童保育である「ユレカアフタースクール」(東京都江東区)校長の鶴原頌太郎さんに聞きました。

「口答え」は自立への第一歩

Q.そもそも、「小3の壁」はどのようなことを指している言葉なのでしょうか。

鶴原さん「『小3の壁』とは、学習内容が難しくなることで子どもが勉強についていけなくなったり、『中間反抗期』と呼ばれる自立したいという気持ちによって起こる反抗期などに差し掛かったりすることにより、学校生活や家庭でのコミュニケーションなどが難しくなることで感じる状態のことを指します。

9~10歳ごろになると、少しずつ物事を客観視できるようになり、自我や主体性、社会性なども大きく成長する時期に差し掛かります。

自分で物事を考えられるようになるということは健全に成長している証拠ですが、その一方で保護者や先生など他人から意見されることや干渉されることに反抗したり、言うことを聞いてくれなくなったりする傾向にあります。

物事を客観視できるようになるということは、自分自身と他の人と比較できるようになるということでもあります。そのため、学習面でつまずくようなことがあると、『〇〇くんや〇〇ちゃんは勉強ができるのに、自分はできない』といったように、自分に対して劣等感やネガティブな感情を抱きやすく、不安やイライラした気持ちになりやすくなる子もいます」

Q.3年生から急に学習内容(割り算、理科社会など)が難しくなり、子どもが勉強嫌いになりかけることがあるようです。この場合、この「学習の段差」をどう乗り越えさせればいいですか。

鶴原さん「小学校3年生になると、理科、社会、英語など新たに勉強する科目が増えたり、単純な数の計算からグラフや図形などを使用した概念的で複雑な問題が出てきたりするなど、さまざまな科目で『自分で考え、解決する力』を必要とするシーンが増えていきます。

9~10歳ごろにかけて感情や思考、記憶力、想像力などが脳の機能の成長とともに培われるようになり、個性やパーソナリティーがだんだんと確立される時期といわれています。やがて『得意なこと・苦手なこと』が顕在化するようになると、学習においても個人差が現れ始め、学習意欲の低下や勉強嫌いに発展してしまうケースもありますね。

お子さんが学習面でつまずいている様子があったら、そっと『つまずきポイント』を探してあげましょう。

特に、算数など積み上げ式の学習方法の科目は、基礎がしっかりできていない状態で、応用問題や次の単元に進もうとすると、余計に混乱して分からなくなってしまいます。分からなくなってしまったポイントに一度立ち返って、自信をもって理解できるようになったら次に進みましょう。

また、ただドリルや問題をひたすら解いていくだけの学習方法だけでは、集中できなかったり、学習に苦手意識を感じてしまったりする子もいます。そのため、家でできる学習方法にバリエーションを持たせてみるというのも一つの方法として有効です。

例えば、国語の読解問題に役立てるために自分の好きな本を読むことを習慣にしてみたり、アプリや動画などの媒体を使って学習してみたり、海外の音楽を聞いて英語の単語を覚えたりなど、お子さんの好きなことを学習の一環として取り入れると、意欲的に学習に取り組みやすくなることが期待できます」

Q.小学校3年生から小学6年生の時期は「ギャングエイジ」と呼ばれています。この時期の子どもはどのようなトラブルを起こすことがあるのでしょうか。また、その際、親がしてはいけないNG行為はありますか。

鶴原さん「先述のように、この時期のお子さんは『中間反抗期』とも呼ばれ、自我や価値観、パーソナリティーが徐々に形成されていく時期でもあります。自分の意見というのをしっかりと持ち始めるようになるため、保護者や先生など大人から指示されたり干渉されたりするのを嫌がり、反抗するようになることがあります。

具体的には、保護者や先生など大人の意見よりも自分や友達の意見や約束を優先するようになったり、『〇〇しなさい』といった指示に口答えや反抗の態度を取るようになったり、場合によっては暴力的な態度や物に当たったりするような態度を取ったりすることもあります。

ただし、このように反抗したりイライラしたりするのは、『自立したい』『成長したい』という気持ちによるもので、それを保護者に分かってほしい、共感してほしいという気持ちの表れでもあります。

これをただ『問題行為』として叱ったり突き放したりする態度を保護者が取ってしまうと、お子さんの不安感が増したり、親子関係が悪化してしまうことにもつながります。

そのため、まずはギャングエイジと呼ばれる年齢にお子さんが差し掛かり、今までにないような反抗的な態度や言動を見せるようになったら、自我や感情が成長する段階に来たんだなという理解を示してあげることが重要です。

もちろん、危険なことやしてはいけないことをしたら叱ることは保護者として重要な役目ですが、そうでない場合は基本的に見守ることに徹したり、『〇〇しなさい』ではなく反発が返ってこないように『〇〇はどうだった?』など質問を投げ掛けたりなど、コミュニケーションの取り方を工夫してみることも重要です」

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「思春期」や「イヤイヤ期」などは有名ですが、小学3~4年生に差し掛かる頃も反抗期が現れることがあるのが分かりました。学習内容も難しくなり、お子さんも不安やモヤモヤを抱えやすい年代でもあります。そんなネガティブな気持ちを、「分かっているよ」と包み込んであげられるように接することができると良いかもしれません。

オトナンサー編集部

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