1. トップ
  2. 姉が注目されるたび俺は落胆される――拭えない劣等感の理由【やさしさに焦がれる Vol.39】

姉が注目されるたび俺は落胆される――拭えない劣等感の理由【やさしさに焦がれる Vol.39】

  • 2026.2.20

■これまでのあらすじ

結婚を機に彼と海外へ行くと伝えた凜は、母の激しい反対を受ける。かつて母のために夢を諦めた彼女にとって、その言葉は痛烈だった。幼い日に「お母さんを守る」と誓った記憶が今も心を縛る中、彼の「もっと僕を頼って」という言葉が凜を支える。だがその矢先、母から「弟が実家から金目のものを持ち出した」と知らせる電話が。投資に失敗し、窮地に立つ弟――その1年半前、彼は偶然見かけた姉の高級マンションでの同棲生活に、抑えきれない苛立ちを覚えていた。

■可愛げのない姉が妙に気に入らなかった…

■姉と比べられる毎日…それでも母が支えてくれた

姉が幸せそうに暮らしている姿に、どうしても素直に喜べなかった――。

そんな弟の心の奥には、昔から姉と比べられてきた記憶が残っていました。母はいつも味方でいてくれたから、自信を失うことはありませんでした。

それでも、姉が注目を浴びるたびに、自分が期待外れのように扱われる気がして、胸の奥がざらついていたのです。

そんな折、彼は一人の女性と出会うことになるのです――。

(福々ちえ)

元記事で読む
の記事をもっとみる