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秋のお弁当でやりがちなNG5つ 作り置きはそのまま詰めない

  • 2026.9.19

朝晩が涼しくなると、お弁当の傷みを気にする機会も減りがち。でも、厚生労働省の統計を見ると、細菌による食中毒は9月・10月も夏と同じくらい起きている年があります。運動会や行楽でお弁当を作る機会が増える秋に、やりがちな5つのNGと、持ち歩くときのポイントをまとめました。

まずは5つのNGを図にまとめました。どれも、少しの手間で防げることばかりです。

出典 weboo.link

涼しくなっても食中毒は起きている

食中毒というと夏のイメージがありますが、厚生労働省の食中毒統計を見ると、細菌による食中毒は2024年に8月32件、9月32件、10月36件と、秋になっても減っていませんでした。2025年も9月26件、10月24件と、年間の月平均(約26件)と同じくらいでした。
カレーや煮物が原因になりやすいウエルシュ菌の食中毒は、2025年は10月が6件(患者226人)で、件数では1年でもっとも多い月でした。
なお、食中毒全体の件数は、冬から春に多いノロウイルスや、1年中起きるアニサキスの影響で、秋が特に多いわけではありません。それでも「涼しいから大丈夫」とは言い切れないことが、数字からわかります。

出典 www.mhlw.go.jp

NG1|ごはんやおかずが温かいうちにふたをする

朝は時間がなくて、詰めてすぐにふたをしてしまいがち。でも、温かいうちにふたをすると蒸気がこもって水滴になり、傷む原因になります。東京都は、10〜65℃を菌が増えやすい温度帯としています。
ごはんもおかずも、しっかり冷ましてからふたをするのが基本。ごはんは先に詰めて広げておく、おかずは1品ずつ皿に広げておくなど、冷める時間を見込んで準備すると慌てずにすみます。

NG2|冷蔵庫の作り置きをそのまま詰める

前の晩のおかずや作り置きを、冷蔵庫から出してそのまま詰めていませんか。冷蔵庫の中(10℃以下)では菌の増え方がゆっくりになるだけで、菌が死ぬわけではありません。持ち歩いているうちに温度が上がると、菌が増えることがあります。
作り置きは、詰める直前に中心までしっかり温め直し、冷ましてから詰めましょう。加熱の目安は、中心部が75℃で1分間以上です。電子レンジは温まり方にムラが出やすいので、途中で一度かき混ぜると安心です。

NG3|汁気を切らない・ミニトマトをヘタつきのまま入れる

水分は菌が増える原因になります。煮物や和え物は汁気をよく切ってから詰め、おかずどうしは仕切りやカップで分けます。
彩りに便利なミニトマトは、ヘタを取ってから洗い、水気を拭いて入れましょう。ヘタのまわりのくぼみには、水で洗っても菌が残ってしまうことがあります。学校給食の衛生管理マニュアルでも、ヘタを取ってから洗ったほうが大腸菌群が減ったという実験結果が紹介されています。

NG4|おにぎりを素手で握る

黄色ブドウ球菌は、人の手や鼻の中などにいる菌で、おにぎりやお弁当が原因になりやすい菌です。やっかいなのは、この菌がつくる毒素が熱に強く、あとから加熱しても食中毒を防げないこと。
おにぎりはラップや使い捨て手袋を使って握りましょう。おかずを詰めるときも、素手ではなく清潔な菜箸を使います。手に傷があるときは、特に注意が必要です。

NG5|カレーや煮物を鍋のまま常温で冷ます

前日に多めに作ったカレーや煮物を、鍋ごとコンロの上に置いて冷ましていませんか。カレーや煮物などで起きやすいウエルシュ菌は、熱に強い「芽胞」をつくるため、100℃で加熱しても生き残ることがあります。約12〜50℃で増えるので、大きな鍋のままゆっくり冷めていく間が、菌にとって増えやすい時間になります。
残ったら浅い容器や保存袋に小分けして早く冷まし、冷蔵庫へ。温め直すときは、おたまで鍋底までかき混ぜながら、中心までしっかり加熱しましょう。ウエルシュ菌の食中毒は、大量に調理する飲食店や施設で起きることが多く、家庭では多くありません。それでも、作り置きの習慣があるなら覚えておきたいポイントです。

持ち歩くときは保冷剤と保冷バッグを

運動会や遠足、行楽など、朝作ってお昼まで長い時間持ち歩くときは、保冷剤と保冷バッグを使いましょう。ふたに保冷剤を入れられるタイプの弁当箱も便利です。
着いたら、日の当たる場所や車の中に置いたままにせず、できるだけ涼しい場所へ。
そして、食べるときに少しでもおかしいと感じたら、無理に食べないことも大切です。

朝のお弁当づくりチェックリスト

5つのNGに持ち歩きのポイントを加えて、作る順番に並べ直しました。
1. 手をよく洗い、おにぎりはラップや手袋で握る
2. 前日のおかずや作り置きは、中心までしっかり温め直す
3. 前の晩のカレーや煮物は、浅い容器に小分けして早く冷まし、冷蔵庫へ
4. 卵焼きやハンバーグ、唐揚げは中まで火を通す
5. ごはんもおかずも、よく冷ましてから詰める
6. 汁気を切り、仕切りやカップで分ける。ミニトマトはヘタを取って水気を拭く
7. 長時間持ち歩くなら保冷剤と保冷バッグを
涼しくなった今こそ、夏と同じ気持ちでひと手間を続けていきましょう。

※この記事は一般的な食中毒予防の情報で、医療上の助言ではありません。腹痛・下痢・おう吐などの症状が出たときは、自己判断せず医療機関に相談してください。

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