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尾上松也が金田一耕助になった完全新作『八つ墓村』ついに公開!「失敗もするし、おびえる」キャスト陣が撮影秘話を明かす

  • 2026.9.18

日本ミステリー界の巨匠・横溝正史の同名ベストセラー小説を、清水崇監督が新たに映画化した『八つ墓村』の初日舞台挨拶が9月18日に丸の内ピカデリーで行われ、尾上松也、奥智哉、堀田真由、滝藤賢一、清水監督が出席した。

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客席を通って登場!会場を沸かせた
客席を通って登場!会場を沸かせた

シリーズ累計発行部数5500万部を超えるベストセラーを、“日本三大名探偵”とも称される人気キャラクター、金田一耕助の初登場から80周年という記念すべき節目に、完全新作として映画化した本作。内定ゼロ、彼女ナシ。大学生・井川辰弥のもとに舞い込んだ母の訃報。奇妙な探偵・金田一耕助に誘われ、岡山県山奥に潜む「八つ墓村」を訪れる。村では、名家・田治見家の莫大な遺産の相続人である辰弥の帰還に合わせたかのように、不可解な連続殺人事件が発生。辰弥は、金田一耕助と共に事件に巻き込まれてゆく。

金田一耕助役を演じる尾上松也
金田一耕助役を演じる尾上松也

後方の扉から、キャスト・監督は桜の花びらを振りまきながら登場。上映後の会場から、大きな拍手を浴びた。いよいよ初日を迎え、金田一耕助を演じた松也は「これからたくさんの方に観ていただける。ワクワクしています」と感無量の面持ち。「昨年の春ころ、みんなでロケ地である岡山、京都で、1か月ちょっと撮影をしていました。その時のことを思い出しました」という。完成作を試写で観た時には「満足度があって、いち観客として本当に楽しかった。おもしろくて、一瞬で観終わってしまった。なかなかそういう映画に出会ったことがないなと思って、つい握手しに行ってしまいました」と興奮のあまり、思わず清水監督の手を取ったと明かす。清水監督は「本気の想いだった。うれしかった」と松也の反応に喜びをにじませていた。

内定ゼロ、彼女ナシの大学生、井川辰弥を演じた奥智哉
内定ゼロ、彼女ナシの大学生、井川辰弥を演じた奥智哉

松也は、清水監督から「金田一耕助のイメージを、これまでにないものを」という言葉があったと回顧。「皆さんがイメージするような癖、服装というのは根本から変わっていた。そういうところからイメージをさせていただきました」と新たな金田一耕助の役作りについて語る。愛され続けている探偵、金田一耕助の魅力を実感することも多かった様子で、松也は「決して、完璧じゃないところがおもしろいなと思います。探偵ものの主人公って、基本的に完璧で頭脳明晰で、物おじしないような人が多いような気がする」と分析。一方、本作の金田一耕助は「失敗もするし、おびえるし、ほぼ諦めモードに入ったりもする」と松也が楽しそうに目尻を下げると、清水監督も「初、挫折をした金田一」と笑顔を浮かべた。松也は「一回、放り投げていますから。それも人間らしくて好きだなと思いました」と愛着を寄せていた。

森美也子役を演じる堀田真由
森美也子役を演じる堀田真由

辰弥役の奥、ヒロインの森美也子役の堀田、過去に八つ墓村で起きた忌まわしき事件の首謀者・要蔵と、その長男である久弥の二役を演じた滝藤も、これまでに見せたことのない顔を披露していると話題だ。

要蔵と、その長男である久弥の二役を演じた滝藤賢一
要蔵と、その長男である久弥の二役を演じた滝藤賢一

奥は「見たことのない、僕を見ていただいたと思う。すごくドキドキしていて、今日はいつも以上に緊張しています」と告白。「いままでにない、辰弥像。いまの時代に合った辰弥像で、現代に合った『八つ墓村』になっていると思う。いろいろな方に観ていただきたいです」と胸を張った。堀田は「名優の方ばかりが演じてきた役。プレッシャーもあった」と切り出し、「美也子は、たくさんのことを抱えている人物。なぜ彼女がここにいるのか、どういうことを考えて生きてきたのか、監督と相談ながら演じていました」と振り返った。狂気を放つ役どころを担った滝藤は、「僕はなにもやっていない。皆さんに要蔵にしていただいた。衣装やメイク、共演者の皆さん、スタッフさんに要蔵にしていただきました」と感謝を伝えていた。

会場からも「怖い…」と声が漏れ聞こえた
会場からも「怖い…」と声が漏れ聞こえた

また八つ墓村でとんでもない事件に巻き込まれていく登場人物たちにかけて、“思いもよらない出来事を経験した場所”についてエピソードを語る場面になると、堀田が「昔の家で、録音できるアラームを使っていて。体調を診るために、寝言やいびきを録音できるアプリがあるんです。ある時、知らない人の声が録音されていて。寝ている私を遠くから何人かが見つめていて、複数人の声が入っていた。『寝ているから、起こそうよ』という声だった」とリアルに震えるような体験を明かし、会場もびっくり。怖がった松也は「本当に!? さわやかに言うことじゃない!」と突っ込んで、会場の笑いを誘っていた。

監督の清水崇
監督の清水崇

取材・文/成田おり枝

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