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正確なインパクトが作れる“シャローイング”の動きとは?トップ選手のスイングから学ぶ

  • 2026.9.18

今月は3番アイアンでのスイング写真が例となるが、「ロングアイアンを打ちこなすには、打点がズレない正確なインパクトと、ヘッドスピードの加速、適正な入射角が必要。

それには世界の一流選手も採用している“ シャローイング”がベストです!」と小暮コーチ。ロングアイアンだけでなく、全番手のフルショットがレベルアップするテクニックを解説する。

シャローイングは入射角が安定しヘッドスピードが上がる

正確なインパクトが作れる“シャローイング”の動きとは?トップ選手のスイングから学ぶ
Point:左手の甲がストレートでシャローイングしやすい(3枚目)Point:スクエアフェースを長くキープするのでフォローでフェースが開いて見える(7枚目)

アダムのバックスイング(❷)を見ると、左腕と地面が平行になったときにグリップエンドがボールを指しています。これはこのあとのトップで左手の甲がストレートになり、クラブを寝かせて下ろすシャローイングの動きのしやすさに繋がります。

❸のトップでは右ヒジがカカトの後ろあたりを指し、❹の切り返しでは両手首を右手の甲側に折っていく。こうするとハンドパス以上にシャフトがインサイドから下りてくるシャローイングのダウンスイングになりますが、その長所はタテ振りの軌道よりも入射角が安定し、ヘッドスピードが上がること。

❸から❹で手元が下がりますが、ヘッドは上昇しエネルギー効率が上がります。そのため近年は、多くのPGAツアーの選手がこの動きを取り入れています。また、アダムのスイングのいいところは、フェースコントロールのうまさにもあります。❺のダウンスイングで左手の角度をキープ&ホールドしながらインパクト。

フェースの返りを抑えているので、❼のフォローではフェースが開いた状態になっています。インパクトゾーンでフェースが長く目標を向くので方向性もアップ。シャローイングを使えば自然とフェースコントロールもうまくいくようになるでしょう。

シャローイングとは?クラブを寝かせて振り下ろす動作のことです!

そうすると、ハンドパス(手の動き)とシャフトの動きによって入射角が安定します。シャローダウンと言われることがありますが、アメリカでは「シャローイング」が一般的。ちなみに「シャロースイング」は、テークバックからフィニッシュまでのスイング全体のことを言います(小暮)

アダム・スコット
●1980年生まれ、オーストラリア出身。185cm、75kg。

きつめのインサイド・インで飛距離を伸ばす

正確なインパクトが作れる“シャローイング”の動きとは?トップ選手のスイングから学ぶ
Point:早めのコックはヘッドの運動量を上げるのでエネルギーが引き出せる(写真2枚目)Point:体のターンもフェースターンも大きい強弾道が打てるフォロー(写真7枚目)

マキロイもバックスイングでグリップエンドがボールを指しています(❷)。アダムとケプカとの違いは❸のトップの右ヒジにあります。上半身が柔らかい人は、マキロイのように右ヒジが内側に絞られてお尻の下を指す。

ハンドパスが後方からくる場合、切り返しからのシャローイングの度合は小さくなりますが、インサイドから振り下ろす軌道によってヘッドスピードが向上し、ボールのつかまりが抜群によくなる。フェースターンだけでなく、体の回転の鋭さと軌道でつかまえるスイングで、PGAツアーでは小柄なマキロイの体格を補うポイントにもなっています。

また、小柄なマキロイの飛ばしの秘けつは下半身の使い方にもあります。❷のバックスイングで右脚を伸ばして、ダウンスイングで縮める。そしてインパクトでまた伸ばす「脚の屈曲・伸展」を使い、パワーをためてから最大限に引き出しています。

トップからダウンにかけて頭の浮き沈みによるヘッドの加速と、インパクトで右カカトが浮くのを抑えることでミート率を高めているのも特徴です。フォローでは体もフェースもしっかりとターン。インサイド・イン軌道と合わせて、飛距離が出るスイングです。

ローリー・マキロイ
●1989年生まれ、北アイルランド出身。175cm、73kg。

クラブをタテに上げる人は大きいシャローイングが必要となる

正確なインパクトが作れる“シャローイング”の動きとは?トップ選手のスイングから学ぶ
Point:タテ振りで上げてもシャローイングでインサイド・イン軌道に(写真3枚目)Point:ジャンプしてもシャローイングで振ると前傾をキープできる(写真6枚目)

シャローイングの度合が一番大きいのが、ケプカのダウンスイングです。バックスイング(❷)は、アダムやマキロイと同じようにグリップエンドがボールを指していますが、最大の違いはハンドパスがタテに動くことです。

右足の屈曲をキープしたままクラブをタテに上げ、右ヒジの位置は3人の中で一番腰の中央側にきています。トップで右ヒジが腰の中央、体のセンターラインを指していますが、この右ヒジの位置がシャローイングの度合を大きくしています。

バックスイングのとき手が右肩より前にくるように、クラブをタテに上げていくと、ダウンスイングではクラブがアウトサイドから下りやすい傾向があります。ケプカの場合はシャローイングを大きくすることによってインサイドから下ろしています。

❻のインパクトでは、屈曲していた脚を伸展させてパワーを解放。ジャンプするように打っていますが、強烈なタメを最大限生かすために腰のターンを抑えています。ジャンプは体が起き上がりやすくなりますが、ケプカは前傾のキープができている。

これも、シャローイングによってクラブの軌道が緩やかになっているためで、体のパワーと方向性を両立している最高な形になっています。

いかがでしたか? ぜひ、解説を参考にして、練習に活かしてください!

ブルックス・ケプカ
●1990年生まれ、アメリカ出身。185cm、82kg。

解説=小暮博則
●こぐれ・ひろのり/1972年生まれ。TOMODYオンラインレッスンを開発し「いつでも、どこでも習える」プログラムを展開。ゴルフ総合病院を主宰し、ジュニアから企業まで悩みの解決に注力している。

写真=ゲーリー小林

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