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夫の「優しさ」が逆にツラい…? 妻の体調不良時にバレる“夫の家事戦闘力”と認識のズレ【書評】

  • 2026.9.14

【漫画】本編を読む

臨床心理士で公認心理師の資格も持つ著者・白目みさえさんのコミックエッセイ『子育てしたら白目になりました』。本作には、世の中の母親が「うちも……!」と首がもげるほど頷きたくなる日常のシーンが描かれている。

仕事を終えてようやく帰宅したある日、みさえさんは自分の体調が悪いことに気付く。親というのは仕事を終えた後も家事育児というさらなるタスクが待ち構えているもの。それなのに夕方からの発熱は、かなりの大ピンチだ。

とりあえず夕飯を作り、娘たちに「一時間だけ寝てきていい?」と聞くと「うんわかった!」という物わかりのいい素敵な返事が。安心して布団に入るみさえさんだが……もちろん寝ることはできない。「DVD見てもいいー!?」「ハンカチないー」と何度も話しかけてくる娘たちの行動に、寝るのは諦めて再びリビングへ。そこへ夫が帰宅、ようやく眠れると思ったら……!

このエピソードが描いているのは、“名もなき家事”であり、夫婦の認識のズレだ。普段夜家にいない、もしくはいても何もしていない、親ひとりで平日夜を過ごしたことがない夫。彼らには具合の悪い妻を寝かせてあげようという優しい気持ちはあっても、その結果自分に降りかかるタスクが理解できていない=普段妻がどれだけ忙しく動いているか知らないことが浮き彫りになってしまうのだ。

こういった夫への百年の恋も冷める瞬間(の数あるうちのひとつ)だが、“無知の知”というように、相手の大変さを知らなかった自分を知るのが第一歩。夫の戦闘力が上がる瞬間でもあると前向きに捉えたい。

文=原智香

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