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「約束という言葉がすごく重い」暁美ほむら役・斎藤千和が語る、『まどか☆マギカ』の世界で一番大事なこと

  • 2026.9.14
【写真・画像】「約束という言葉がすごく重い」暁美ほむら役・斎藤千和が語る、『まどか☆マギカ』の世界で一番大事なこと 1枚目
ABEMA TIMES

『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズ最新作となる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』が、いよいよ2026年8月28日(金)より全国公開中だ。

【映像】魔法少女まどか☆マギカ

前作となる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』から13年の時を経て完全新作の物語が描かれるが、『[新編]叛逆の物語』のラストでは、鹿目まどかへの想いゆえに悪魔と化して世界を改変した暁美ほむらを、再び声優の斎藤千和が演じることに。

新作の台本を読んだ率直な感想から、前作から13年という歳月が流れて変わっていった演じる上での意識について、インタビューで話を伺った。

——13年ぶりの新作ということで、『ワルプルギスの廻天』の台本を読まれたときの率直な感想からお話を伺えればと。

斎藤:「訳がわからないよー」って言いました(笑)。

一同:(笑)

斎藤:実際に見ていただくとすごくわかると思うのですが、本当に何を言っているのか、ト書き(セリフ以外の状況等の説明部分)があってもわからなくて! でもそれが『まどか☆マギカ』だなって思いました。答えが出ちゃうと『まどか☆マギカ』ではなくなってしまう気がしていて。

それぞれの答えをみんなが好きに考えればいいし、自分で解釈して自分のなかで物語を捉えればいいというところまで含めて『まどか☆マギカ』だと思っているので、今回も最高に『まどか☆マギカ』だったなというのが、私の感想です。

——そこはある種、視聴者と同じような立場でもあるという。

斎藤:TVシリーズのときも、困ったなと思ったときは悠木碧ちゃんに「これは『まどか☆マギカ』ですか?」って聞いて「大丈夫です!」って言われたら、「よし!」って思って自信を持って演じていました(笑)。

みんながいるからこそハマるパズルみたいなもので、自分1人で考えていたときは13年前に戻れるかなって思っていたのですが、収録自体はすごくスムーズに進みました。

言葉で説明できないものの集合体で、それが映像になってわかるのかと言われても本当に難しいのですが、関わっている人たちが全員100%以上の力でやっているということはものすごく感じられるので、それで十分なのかなって思います。

——TVシリーズのときも、あえて設定などをすべてわかった上で演じていたわけではないということで、そこは一貫性があるのでしょうか?

斎藤:実は、オーディションではキュゥべえ役を受けていたんですよ。その場で急にほむらの原稿を読んでみてほしいと渡されて、ほむらの概要を一番知らない状態でそのままオーディションを受けました(笑)。

ほむらを演じるにあたっては、今も私はそのほうがいいんじゃないかなと思っています。ほむらは世界を牛耳っているようでいちばん翻弄されている人なので、あまり考えすぎずに。

私自身としては(ほむらの)お母さんくらいの年齢になっているので、この子たちがやっていることを俯瞰で見て、もっと上手いやりようがきっとあるのに! と思いながら見ているところはあるのですが(笑)。

でも、彼女たちは一生懸命純粋な心で自分の信じるべき道をまっすぐ進んでいるので、そこはあえて私も深く考えすぎずに、いちばん最初にいただいた印象とかを大事にお芝居をしています。

——当時抱かれたほむらに対する印象というのは、どのようなものなのでしょうか?

斎藤:すごく思春期だなって思っていました。最初にほむらを演じたときは、私はまだ20代で(まどか役の悠木)碧ちゃんは10代だったんです。10代が持っている潔癖さみたいなものが出ているまどかが本当に素敵で、それを見て「ああそうだよね、こういう感じ!」と思いながらほむらのお芝居をしていました。

そこから『[新編]叛逆の物語』からも13年が経って……公開後に生まれた私の娘も、思春期に差し掛かるかなというところなんです。

だから今回は娘を参考にではないですが、私は年齢とともに世界を俯瞰して見られるようになっているので、真っ直ぐだけれど見えている範囲が狭い! ということがものすごく羨ましい感覚だし、とてもキラキラして見えて。

それはほむらを演じるうえですごく大事だと思っていることで、視野を狭くするという言い方は変ですけれど、まどかしか見ていない(笑)。すごく悪魔的な振る舞いをしているように見えるけれど、視野はそんなに広くないから、けっこうすぐに不意を突かれたりするところも最高に素敵で! それも彼女の魅力だなと思っています。

——ほむらのまどかに対する想いが、物語でも非常に重要な要素になっていますよね。

斎藤:本当に、まどかという存在が生きる意味になっているんだと思います。ほむらが生きるということは、まどかを救うための道に繋がっているので、諦めたら生きていくことができなくなってしまう。諦められない、つまりまだ挫折できていないから大人になれず、思春期のままで止まってしまっているんですよね。

——もどかしい部分ですよね。『ワルプルギスの廻天』に至るまでで、どうしようもなくこんがらがってしまっていて。

斎藤:(思春期は)いちばんパワーがあるときですよね。そこで諦め方とか挫折の仕方を知って大人になっていくと思うから。でもそこから抜け出せないことはすごく大変だと思いつつ、私としてはもうちょっとみんなにちゃんと相談すればいいのにって思うのですが(笑)。

——さやかとかマミさんとか杏子とかがいるわけですからね(苦笑)。

斎藤:本当に! そのほうがいいかなとは思うのですが、一方で“約束”というものがものすごく重要なものなんだなって感じます。

子育てをしていても思うのですが、うっかりお約束だよ! って子どもに言ってしまうとき、私からしたらこれやってねという軽い意味で使ってしまうけれど、子どもってその約束を破ってしまったときに本当に泣いちゃうんですよね。約束という言葉がすごく重い。

——たしかに。それゆえの真っ直ぐさとエネルギーはあると思うのですが、視野は狭いという。

斎藤:大人になると、キュゥべえじゃないですけれど、その上に契約みたいなのが来るじゃないですか(笑)。そっちが重くなっちゃうから、約束ってちょっとした日常のお約束になってしまうけれど、すごく約束が重い状態なんだなって。今回もまどかとの約束が出てきますが、そうだよね、約束が世界で一番大事なんだなって思いました。

【写真・画像】「約束という言葉がすごく重い」暁美ほむら役・斎藤千和が語る、『まどか☆マギカ』の世界で一番大事なこと 2枚目
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13年ぶりに公開された新作にて、まどかとほむらがどのような結末を迎えるのか。ぜひ劇場で確かめて自分なりの答えを見つけてみてほしい。

取材・撮影・テキスト/kato
(C)Magica Quartet/Aniplex,Madoka Project

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