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「東京ホラー特区!!2026」で注目のJホラーを紹介!ジュブナイルホラー、ネット都市伝説の映画化、“転生もの”に、清水崇監督も「濃いですねえ…」

  • 2026.9.13

「Dive into Horror(恐怖解放区へ、ダイブせよ!)」をテーマに、東京ドームシティ プリズムホールで開催された「東京ホラー特区!!2026」。その会期最終日となる9月13日、特設ステージにて「MOVIE WALKER PRESS HORROR PRESENTS NEXT J-HORROR GENERATION」が開催。今後公開が控える新作“Jホラー”映画3作品から豪華ゲストが登壇し、“マスター・オブ・Jホラー”こと清水崇監督と語り合った。

【写真を見る】前田拳太郎&久保史緒里のフレッシュな魅力に、“Jホラーの正統後継者”も脱帽!

“マスター・オブ・Jホラー”清水崇監督は、ホラー界の新たな才能に「うかうかしていられません」
“マスター・オブ・Jホラー”清水崇監督は、ホラー界の新たな才能に「うかうかしていられません」

「リング」シリーズや「呪怨」シリーズなど、1990年代から2000年代にかけて一世を風靡した“Jホラー”。それからおよそ四半世紀。近年では若手ホラー作家の躍進が目立ち、新たなブームを巻き起こしつつある。日本初のホラー映画専門のフィルムコンペティションである「日本ホラー映画大賞」の選考委員長を務めるなど、新世代の発掘にも勤しんでいる清水監督は「日本の若手監督のなかにも、いままで誰も考えなかったようなすごいセンスの持ち主が出てきている。僕もうかうかしていられません」とコメント。

「自分でホラー映画を作りながら、若手の才能あるライバルを応援しなければならない。今日もいずれ強敵になるかもしれない監督の作品を僕が紹介する立場に…」とぼやきながら、「でもどの作品もおもしろいんです。なので、悔しかったら僕もまたがんばればいいという切磋琢磨の機会になれたらと思いながら、今日はどうやって3人の監督たちを潰していこうかと考えています…(笑)」と会場の笑いを誘った。

映画単独初主演の早瀬憩を、山元環監督&清水崇監督が絶賛!

傑作青春映画『この夏の星を見る』の山元環監督が、再び早瀬憩とタッグを組みホラーに挑戦!
傑作青春映画『この夏の星を見る』の山元環監督が、再び早瀬憩とタッグを組みホラーに挑戦!

最初に登場したのは『呪いのスマホ』(11月13日公開)から、主演の早瀬憩と山元環監督。山元監督が自ら「スマホ自体が呪物になって、呪いによって苦しめられていく高校生たちを描くジュブナイルホラー」と紹介した同作は、ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった孤独な女子高生の榊ユラ(早瀬)が、同級生らと共に足を踏み入れた旧校舎でボロボロのスマホを発見。それを境に次々と恐怖見舞われていく姿が描かれていく。

これが映画単独初主演となる早瀬は、山元監督の長編デビュー作となった『この夏の星を見る』(25)に続いての山元組への参加。清水監督がメガホンをとった『あのコはだぁれ?』(24)で初めてホラー映画に出演し、『だぁれかさんとアソぼ?』(26)でも同役で出演。清水監督はオーディションでの早瀬との出会いを振り返りながら、「当時は『ホラーが苦手で観られない』と言っていましたが、この作品(『呪いのスマホ』)を経て、2回目(『だぁれかさんとアソぼ?』)に出てくれた時にはすっかりホラー慣れしていましたね」と成長ぶりに目を細める。

これが映画単独初主演となる早瀬憩
これが映画単独初主演となる早瀬憩

さらに「単独初主演作画ホラーで、今後ホラーの色が付きすぎてしまうのでは…」と清水監督が心配すると、山元監督は「早瀬さんはホラーもできるし、いろいろなキャラクターを演じることができるので大丈夫だと思います」と太鼓判。清水監督は「こうやって監督たちのあいだで取り合いになると思います」と、早瀬の今後の活躍に期待を寄せた。

20年前から語り継がれるネット都市伝説「巨頭オ」を映画化!

【写真を見る】前田拳太郎&久保史緒里のフレッシュな魅力に、“Jホラーの正統後継者”も脱帽!
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続いて登場したのは、「第2回日本ホラー映画大賞」で清水監督が見出した“Jホラーの正統後継者”近藤亮太監督の最新作となる『巨頭オ』(12月25日公開)から、主演の前田拳太郎と共演の久保史緒里、そして近藤監督の3名。2006年にインターネット掲示板に投稿された都市伝説をもとにした同作。「映像化すること自体が難しいし、元の話を知っている人は『どうやって映像化するの?』と思っているはず」と清水監督が言うと、近藤監督は「そのまま映像化するというより、物語として落とし込み直す作業でした」と今回の挑戦を振り返る。

主演を務める前田は、これが映画単独初主演。「めちゃくちゃホラーが苦手で、事務所にも虫とお化けはNGとずっと言っていたので、撮影に入る前はすごくドキドキしていました」と明かしながらも、「現場に入ったらキャストの皆さんも和気あいあいとしていて、近藤監督がナチュラルにしてくる怖い話もだんだん楽しみになっていました」と充実感たっぷり。同じくホラーが苦手だという久保は、演じたキャラクターの“温度感”を逐一監督に確認しながら役を作り上げていったことを告白。

『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』で商業デビューを飾って以降、次々と新作を発表している近藤亮太監督
『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』で商業デビューを飾って以降、次々と新作を発表している近藤亮太監督

そんな2人について近藤監督は「2人とも若くてフレッシュな部分もありつつ、落ち着きがある。2人のおかげで繊細な感じもある作品になったと思っています」と感謝を伝え、「今回の映画は、前半は極めて正統派なJホラーを意識して作っていて、後半は原作と同じように物理的な要素が入っています。既存のJホラーからもう一段違う表現にも挑戦しているので、これを機にJホラーがさらに発展し進化させていこうと考えながら作りました」と強い意気込みをあらわにした。

“40歳の新人監督”が藤井道人と生みだした新作ホラーに、清水崇監督も絶賛

最後に登場したのは、先日タイトルが発表されたばかりの『ガチャ-廻世界-』(2027年2月公開)から、これが長編監督デビュー作となる曽根隼人監督。藤井道人が企画を務め、まだストーリーの詳細は明らかにされていない同作。「ガチャガチャをコンセプトにし、数年前によく耳にした“親ガチャ”からアイデアをもらって、主人公が転生していくお話しです。生まれ変わっていけばいくほど不吉なことが起きていきます」と曽根監督は説明する。

BABEL LABELに所属している曽根隼人監督は、『ガチャ-廻世界-』(27年2月公開)で長編監督デビュー
BABEL LABELに所属している曽根隼人監督は、『ガチャ-廻世界-』(27年2月公開)で長編監督デビュー

ひと足先に作品を鑑賞したという清水監督は、「“転生”と聞くとファンタジックな世界観に思われてしまいがちですが、そうではない。じわじわと、こっちでもあっちでも…という感じの作品でした。日常の普通の芝居や会話をリアルにできる俳優さんじゃないとなかなか入り込んでもらえないのがホラー。特にその点に気を遣われていると感じました」と絶賛。

曽根監督は「転生して世界が変わっていくなかでホラーのテイストを変えながら、一つのトーンだけでなく一つの映画のなかにいろんな要素を味わえるように作っています。いろんなホラーを観ている方々にも新しい切り口の新しいホラーを提案したいと思って作りました」とアピールしながら、「本当にいい俳優さんたちに集まっていただきました。近いうちにキャストさんたちの情報も発表させていただければと思います」と、ホラーファンの期待をあおった。

まだ多くのことが謎に包まれた『ガチャ-廻世界-』続報を楽しみに待とう!
まだ多くのことが謎に包まれた『ガチャ-廻世界-』続報を楽しみに待とう!

3作品のプレゼンテーションを終えた清水監督は「濃いですねえ、ホラーって…」としみじみ。そして「ホラーは監督の数、脚本家の数だけ発想と世界観がある」と語り、「今後もホラーの世界を応援していってください。僕らも負けないように、皆さんを怖がらせるホラーを作っていきたいと思います」と宣言。会場に詰めかけた大勢のホラーファンからは割れんばかりの拍手が巻き起こっていた。

取材・文/久保田 和馬

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