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「また同じのを買っちゃった」かばん、上着、水筒まで重なっていった知人。私が少しずつ距離を置いた理由

  • 2026.9.15

かばんも髪型も、少しあとで同じになった

子どもの通う園で知り合った人がいる。挨拶がていねいで話しやすく、最初のころは、送り迎えで会えば自然に立ち話をするような間柄だった。

春に新しいかばんを買った。何日か使っていたある朝、その人が私の肩を見て笑った。

「あ、そのかばん。私も同じのを買っちゃった」

見ると、その人の肩にも同じ色、同じ形のかばんがかかっていた。

「え、本当だ。色まで一緒だね」

「やっぱり気づくよね。真似したみたいでごめん。でも、すごく使いやすそうだったから」

「そんな、気にしなくていいよ」

そのときは私も笑った。好みが似ているのだろうと思ったし、悪い気はしなかった。

夏の前に髪を切ったときも、その人はすぐに気づいた。

「髪、切ったんだ。似合ってる」

「ありがとう。久しぶりに短くしたの」

「それくらいの長さ、いいね。私も切ろうかな」

翌週、その人の髪も肩より少し上まで短くなっていた。

「ほんとに切ったんだ」

「うん。思い切って切っちゃった。楽でいいね」

私は「似合ってるよ」と返した。まだそのころは、偶然が重なっただけだと思っていた。

けれど秋になると、今度は私が送り迎えに着ていた薄い色の上着と同じものを着てきた。

「これも同じのを買っちゃった。なんか私、真似ばっかりしてるね」

そう言って笑われ、私も「本当だね」と返したものの、そのころには少しだけ返事に困るようになっていた。

その後、子どもの水筒まで同じものになった。

「これ見て。また同じのを買っちゃった」

「今度は水筒まで一緒なんだ」

自分でも笑って返したが、「同じのを買っちゃった」と言われるのは、それで三度目だった。

その人には話していない予定まで知っていた

冬のある日、迎えの列に並んでいると、その人が私の横へ来た。

少し世間話をしたあと、何気ない調子で言われた。

「このあと、駅前に買い物に行くんでしょ?」

私は思わず相手の顔を見た。

「え…なんで知ってるの?」

その人も少し驚いたような顔をした。

「あれ?前に聞いた気がしたんだけど」

「ううん。その話はしてないと思う」

「そうだった?ごめん。じゃあ、私の勘違いかな」

笑いながら言われたが、私はうまく笑い返せなかった。

買い物へ行くこと自体は大した予定ではない。それでも、その人には話した覚えがなかった。

それまで気にしないようにしていた、かばんや髪型、上着、水筒のことまで一度に思い出した。

一つひとつなら、たまたまだと思えたかもしれない。でも、重なるうちに私は少し疲れていたのだと思う。

それからは、自分から連絡する回数を少しずつ減らした。送り迎えで会っても長く立ち話をせず、「じゃあ、またね」と早めに会話を終えるようになった。

その人も何か感じたのか、以前のように持ち物の話をしてくることは少なくなった。

年が明けるころには、園で会えば挨拶を交わすだけの関係になっていた。

「おはよう」

「おはようございます」

それだけなら、何も気まずいことはなかった。

今はもう連絡も取っていない。あの日、どうして私の予定を知っているようなことを言ったのかも、結局分からないままだ。

相手に悪気があったのかどうかも分からない。ただ、付き合っていて落ち着かないと感じ始めたときに、少し距離を置いたことは間違っていなかったと思っている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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