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ポンコツ生徒会長のおバカ行動に、幼馴染の副会長が鋭くツッコむ! 百合展開も楽しめるわちゃわちゃ学園コメディが第4巻にて完結【書評】

  • 2026.9.12

【漫画】本編を読む

黒髪ロングで美人というビジュアルだけは誰もが憧れるテンプレ生徒会長だが、その性格は――。『お葉花を愛でる』(柴田賢志郎/秋田書店)は、クールビューティーを自称するポンコツ美人生徒会長・鷹東葉花(ようとう くにか)と、長く彼女の世話を焼いてきた幼なじみで副会長の絹子(きなこ)を中心に繰り広げられる学園百合コメディである。

生徒会室の前に置かれた目安箱の投函数が減っていることに気づいた葉花は、スーパーマーケットの催事場などでよく見かける客寄せ用のロボットを導入することを思いつく。ドヤ顔を決める葉花に対し、絹子は「目安箱より目立つだけ」「シンプルにうるさい」と間髪入れずにツッコミを入れる。また、生徒会の活動をもっと生徒たちにアピールしようとポスターを自作するが、どう見ても指名手配犯の貼り紙そのもので絹子がツッコミを入れる。そんな葉花のおバカムーブと、それに翻弄される絹子との掛け合いが本作の軸である。

勢いのあるコマ割りと展開がまるで漫才を見ているようで、突拍子もないボケとキレのいいツッコミが心地良くてクセになる。それに加え、ほかの生徒会メンバーから絹子が無茶な相談を持ちかけられると、すかさず葉花が「絹子はウチのやから」と絹子を抱き寄せるなど、ふいに見せるほんのりとした百合展開もたまらない。葉花に振り回されながらもなんだかんだ言いながら、最終的にほだされてしまう絹子のチョロさも本作の大きな魅力だ。

物語が進んでいくと生徒会には個性豊かな後輩などが登場し、ふたりによる漫才に加えて、複数人でのコントも楽しめるようになっていく。なお、そのなかに悪人は一切出てこず、いたって平和な日常の笑いが展開されるため、純粋なギャグ漫画として頭を空っぽにして楽しめることだろう。

ぶっ飛んだ葉花と、文句を言いながらも決して見捨てない絹子。読み進めていくとふたりの息ぴったりの掛け合いと友情とは少し違う関係が愛おしくなり、この世界にずっと浸っていたくなるはずだ。2026年8月6日に最終巻となる第4巻が発売されたので、ぜひイッキ読みしてほしい。

文=坪谷佳保

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