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【最終回ネタバレあり】「ラヴ上等」シーズン2 ヤンキーたちの恋の行方は? 成就したカップルを中心に振り返る【17~20話レビュー】

  • 2026.9.11

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8月4日、日本初・ヤンキーの男女たちが血気盛んに繰り広げる純愛リアリティショー「ラヴ上等」のシーズン2の配信がNetflixで始まった。昨年シーズン1が公開されるやいなや大きな話題を呼び、世界的なヒットとなった作品ということで、シーズン2に対する期待値も大きい。そんなシーズン2も気がつけば最終回を迎えた。

今回は成就したカップルを中心に、17〜20話をダイジェスト形式で振り返る。

※以下はがっつりネタバレなので、未視聴の方は要注意です!

【りんりん×カマケン】一時は「退学」の話も出たが……

登場シーンから一貫して「気が強いギャル」だったりんりんが、初めてカメラの前で涙を流す。しかも、卒業式の前日、「退学したい」と言いながら。

ことの発端は、カマケンがりんりんに「(みみから)“もっとうちに来て“みたいなことを言われた」と伝えたところからだ。それまでカマケンに特にアピールもしていなかったみみが、突然お酒を飲みながら実は最初に気になっていたのはカマケンだったと伝える。そして他3人からモテているから折れたと話すカマケンに「折れないでほしい」と言ったのだ。そんな彼女の気のあるそぶりに、カマケンは困惑する。

最初こそカマケンもみみにアタックする宣言をしていたが、りんりんとのデート後に少しずつ心境も変化し、りんりんに決め切っているように見えていた。もう卒業式、というタイミングで想定外の事実を知れば誰でも動揺はするだろう。しかし、その動揺をそのままりんりんに伝えてしまったのが良くなかった。「こんなこと言われたんだよね」とだけ言われた方からすれば、「だから何?」って感じだ。「こんなこと言われたんだけど、俺の気持ちは変わらない」と言い切ってくれたら印象はまるで違った。当然りんりんは激怒する。

正直、みみがどこまでカマケンのことを本気だったのかは観ている側からすると全く分からない。カマケンに対するアピールの仕方も、あまりに恋愛上級者すぎるやり方のせいで、余裕を感じてしまう。カマケンも、本人がどこまで本気なのか分からないからこそ、あそこまで動揺してしまったのかもしれない。

とはいえ、卒業式前夜に「退学する」とまで涙を流していたりんりんも、当日カマケンから告白で呼ばれたときは笑顔を見せて、想いを受け入れていた。入学した日からいろんな感情を隠さずに出してきたりんりんが、涙まで見せたのはカマケンに対してだけだった。そこまで出しても受け入れてくれるカマケンだからこそ、彼女も最後は心を委ねることができたのかもしれない。

【りょーぴー×サラ】サラにとってカズマは「かけがえのない友達」

最後の最後に大逆転をしたのが、サラと結ばれたりょーぴーである。みみとカマケンの転校でりんりんの気持ちがりょーぴーから離れてしまって以降、りょーぴーに恋愛的なイベントは起こっていなかった。このまま彼に好きな人はできないまま卒業かな……?と思っていたところ、卒業式まであと数日というタイミングでサラと急接近。2ショットも勝ち取り、さらに距離を縮めることになる。

サラといえば、入学式当日、彼女に一目惚れして以降アタックし続けてきたカズマがいる。カズマは、かほちから想いを寄せられても、最後まで自分の気持ちを変えることなくサラに一途にアプローチし続けてきた。一方で、サラのカズマに対する気持ちは表情からは読み取れず、少なくともカズマほどの熱量を彼に対して持っていなさそうなことは明らかだった。

サラ自身は、それまで男性に対して積極的にアピールする姿は見せていない。序盤はルネに対して少し気がある素振りをしていたものの、みみが転校してきて以降はそれもパッタリと見えなくなってしまい、りょーぴーと同じような状況になっていた。サラもりょーぴーも、どこかドライで恋愛感情が見えにくく、誰もが感情むき出しでぶつかり合う「ラヴ上等」の中で周囲とは少し違う存在だった。

だからこそ、最後のりょーぴーのはっきりとした「好きです」という言葉には観ているこちらもテンションが上がり、思わず声が出た。サラにとって心地のいい温度感でいてくれて、かつ必要としていた言葉も最後にすんなりと伝えられるりょーぴーが強すぎたのかもしれない。そして、サラのカズマに対するメッセージも「かけがえのない友達」という表現がとても良くて、わかりにくいけど確かにある彼女の優しさのようなものに触れた気がした。

【みみ×ルネ】男3人から言い寄られ、トキメキと安心感の間で揺れたみみ

今回一番モテたのは、間違いなくみみだった。転校初日のカマケンも含めたら、一時は4人の男性からの矢印が向いていたのだ。一方で、みみ自身はその事実に対して嬉しそうな表情はあまり見せず、どちらかと言うと複雑そうというか、虚しそうな顔をすることが多かった。そして、男性陣と話しているときの“聞き上手”すぎるところに、どうしても接待のようなものを感じてしまって、果たして彼女は本当にコミュニケーションを楽しめているのだろうかと、お節介ながらも心配してしまうような瞬間もあった。

そんな彼女が終盤に近づくにつれて、涙を流すことが増えていく。途中でこぼした「恋愛も上手にできないし」という言葉が、これまでの彼女の振る舞いの全てを表しているようにも感じた。人付き合いや世渡り的な意味でいえば彼女はとても器用なのかもしれないが、恋愛というフィールド上ではこの上なく不器用だったようにも思う。彼女自身が自分の気持ちをまるで掴めていないように感じたからだ。そういえば前期でもひかるが同じようなことで涙を流していた。これもまた、彼女たちの一種の誠実さなのだとは思う。

ちなみに、みみが揺れていたのは、たいちゃんとルネの2人だ。歳が若いからこそのストレートさでトキメキを与えてくれるたいちゃんと、食事事件から彼女を救ってヒーローのような存在になったルネ。それぞれから得られるものはまるで違う上に、彼女は「決めた人がいるのか」と聞くカマケンに対して「何かが足りない、ひとりひとりがね」とも言い切る。彼女にとって物足りなかったのは何だったのだろう。もしかしたらカマケンを揺さぶりたかっただけで、そこには深い意味はなかったのかもしれない。そんなみみの迷走っぷりが、逆に彼女の人間臭さのようなものを見せているような気もした。

そして、「(ホストの)仕事を理解できない」とあっさり初手にフラれてしまったまるだったが、それは彼の仕事に対する彼女の偏見だけではなくて、やはりみみの心を動かすほどまるの感情や人間性が見えてこなかった、という話だったのだと思う。私たちがみみの男性への接し方をキャバクラ勤務的だと感じてしまうのと同じように、まるのみみに対する態度は最後までどこか余裕があって、(本人の気持ちがどうかは別として)ちょっとお仕事っぽさがあった。最後の告白の「支えさせてください」というワードチョイスにすら、そう感じてしまった。もし3期があったら、まるが留年生に選ばれていたかもしれない。とはいえ、個人的には今回の「ラヴ上等」で一番笑ったのはまるの料理の才能が開花した瞬間だったので、この番組にとってまるは必要不可欠な存在だったとも思う。

これにて2期も終幕!

もし「なんでここが結ばれなかったんだ〜!」と無責任に盛り上がるのが恋愛リアリティショーの楽しみ方だとすれば、私はやっぱりかほちが報われてほしかったと思ってしまう。彼女がみみやカマケンと同じタイミングで転校してきていたなら、もしかして……とありもしない想像をしてしまうほどだ。

でも、途中でかほちが幼い我が子と電話で話すシーンを見て、いずれにしても彼女と子どもが離れて生活するのは1週間が限界だったのかもとも思う。そんな短い間でも、好きな人を見つけて、りんりんと友情を深め合って、間違いなく存在感を放っていたのもすごい。

というわけで、「ラヴ上等」シーズン2も終わってしまった。シーズン1から引き継いだ流れもありながら、1泊2日デートや留年制度からの2期開幕など、今回だからこその新しい試みもあり、前回の2倍の長さとは思えないほどあっという間に感じた。

当たり前だが、人が変わればここまで中身も変わるのか、というのが2期続けて観た今回特に感じた印象だった。同じ設定、同じ教室、同じリビングなのに、全く違う番組を観ているかのような気持ちになる。それはこの番組に「彼らがこれまで抱えてきた人生を、そのまま丸出しでぶつけ合う」というコンセプトを感じるからだろう。私たちは「ラヴ上等」のフォーマットを追いかけているように見えて、彼らの人生を追体験しているような感覚だ。

彼らの辿ってきた人生は自分とはあまりに違う環境や背景ではあるが、だからこそ新しい感情を目にする機会が多く、この番組の面白さだと感じる。「そんなことで怒るんだ」も「そこは気にもしないんだ」も多々あるのがこの番組で、これは恋愛リアリティショーの中でもちょっと特異な部分のようにも感じる。

人が変わるだけでこれほど新しい面白さを感じられるのだから、どうしたって続きを期待してしまう。まだ終わったばかりだというのに、すでに「ラヴ上等」シーズン3の制作を祈っている自分がいる。

Netflixリアリティシリーズ「ラヴ上等」シーズン2 第2期 独占配信スタート

文=園田もなか

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