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「今日で何連勤?」18連勤中の配達員を襲った玄関先での怪異→全国から集まる“表に出せない”奇談の数々

  • 2026.9.11
休み返上で働くことが異常ではなく普通とされていたブラックな時代の話 送達ねこ(@jinjanosandou)
休み返上で働くことが異常ではなく普通とされていたブラックな時代の話 送達ねこ(@jinjanosandou)

郵便配達員たちは毎日、町の隅々まで郵便物を配達して回っている。そんな現役の郵便局員が、実際に経験した不思議な話や怖い話を漫画化したのが「郵便屋が集めた奇談」だ。作者は、現役の郵便局員である送達ねこ(@jinjanosandou)さん。同僚たちの体験談を描いていくうちに、他局からも不思議な話が届くようになっていったという。今回紹介するのは、事故を起こした配達員の身に起こった奇妙な事件「死に損なった俺の話」である。

仕事を兼業する人も珍しくなかったという 送達ねこ(@jinjanosandou)
仕事を兼業する人も珍しくなかったという 送達ねこ(@jinjanosandou)
死に損なった俺の話_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
死に損なった俺の話_P03 送達ねこ(@jinjanosandou)
一瞬にして家の中に入っていた 送達ねこ(@jinjanosandou)
一瞬にして家の中に入っていた 送達ねこ(@jinjanosandou)

時代は少し遡り、平成20年代前半。N局に勤めていた星野さんは、別の配送業と兼業しており、その日も18連勤中だった。急な欠勤の穴埋めでシフトに入り、「稼げるからいっか」と軽く引き受けた矢先に事件は起こる。

配達先の民家で呼び鈴を鳴らしても音がしない。故障かと思い声をかけようとした次の瞬間、星野さんの体は玄関をすり抜けるかのように家の中に入っていた。状況がのみ込めないなか、玄関を開けて血みどろの姿で入ってきたのは、なんと自分自身の姿だった。

当時の状況について、送達ねこさんは「ひと昔前は人が足りないとき、『ゆうメイトさん』(当時の名称)が十何連勤もしていました。兼業も普通でした」と振り返る。

現在、送達ねこさんのもとにはまだ漫画化されていない体験談が70ほどあるという。「そのまま描くと差し障りのあるものも少なくないですが、そんな『表に出せない話』には描く意義が大いにあると思うので、漫画の力をつけていつか全部を描きたいです」と意気込みを語る。

タイトルの「死に損なった」には、死に直面する意味と、死ぬことに失敗する意味の2つが込められている。読者からも「背筋がゾクッとしたけど、めちゃくちゃおもしろい」と好評を博す本作。日本のどこかでひっそりと起こっている怪異を、ぜひ覗き見してみてほしい。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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