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確執が浮き彫りに? チャールズ国王、ハリー王子夫妻は「公務を担う王族ではない」と改めて通知

  • 2026.9.10
WPA Pool / Getty Images

ハリー王子とメーガン夫人の英国移住を受け、チャールズ国王の指示により、夫妻の王室内での立場を改めて確認する通知が政府や軍などの関係機関に送られました。

9月7日(現地時間)に明らかになった通知では、夫妻が公務を担う王族ではないことや、殿下・妃殿下の敬称を使用しないことなどが示されています。ただし、これらはいずれも新たに決められたものではなく、2020年に夫妻が王室の主要メンバーとしての立場を離れた際に決められた内容です。

それでも今回注目されているのは、夫妻が英国で新たな生活を始めるタイミングで、改めて文書で周知されたことです。

通知はチャールズ国王の指示を受け、王室職員の最高責任者である侍従長から、政府や軍を含む関係機関に送られました。

さらにこの内容は、ハリー王子夫妻にも直接伝えられました。報道機関に共有されるおよそ1時間前に夫妻にも知らされたとみられています。そして、その全文が公になりました。

Chris Jackson / Getty Images

通知は次のように始まっています。

「サセックス公爵夫妻が英国へ移住する決断を受け、指針を求める複数の問い合わせが寄せられています。疑念や混乱を避けるため、国王は以下の情報を共有するよう指示しました」

チャールズ国王自身が書いたものではありませんが、国王の意向を受けて出されたものであることは間違いないでしょう。ウィリアム皇太子とハリー王子の関係が以前より改善しているとの報道もありますが、王室における夫妻の立場については、国王側が明確な一線を引いていることが見受けられます。

すでに決まっていた内容を、改めて公にした今回の対応について、『BBC』は「一種の警告」と表現。長年王室を取材してきたジャーナリストのジェニー・ボンド氏も、夫妻へのけん制ではないかと指摘しています。

今年初め、オーストラリアを訪れたハリー王子とメーガン夫人 Pool / Getty Images

バッキンガム宮殿は今回、ハリー王子夫妻が、私人として活動することを改めて明確にしました。つまり、公務に携わりながら私的な活動もするといった形は認めないということです。これは夫妻が王室離脱時に望んでいた形でもあり、現在も同様の立場を求めているのではないかとの見方があります。

なかでも注目されるのが、次の一節です。

「公的機関および国家機関から、公爵夫妻に対してどのような礼遇を提供すべきかについて具体的な問い合わせがある場合、特に公費を使用する必要が生じる可能性がある場合には、バッキンガム宮殿に照会してください」

宮殿側は、ハリー王子夫妻の活動が公務に近いようなものになる場合、その状況を把握しておきたいと見られます。また、夫妻と関わる組織についても、注視していく姿勢を示しているようにうかがえます。

これには現実的な理由もあります。ハリー王子夫妻が今後、公の場で慈善活動などを行えば、見た目には現役王族の公務とよく似たものになる可能性があるからです。

そうすると、夫妻の立場に世間が混乱する余地は大いにあります。ふたりは今も王室ファミリーの一員であり、その言動が英国王室に影響を与えることに変わりはありません。夫妻が今後、公的活動を増やし、活動基盤を築けば、それを王室に対する挑発的な動きと見る人もいるでしょう。

ブレーマー・ギャザリングに出席したチャールズ国王とカミラ王妃 Mark Cuthbert / Getty Images

今回の一件から見えてくるのは、王族が公務から退いたからといって、その知名度や王室との結びつきまで簡単に切り離せるわけではないという難しさです。

ハリー王子夫妻は、公務を担う王族ではなくなった今も、世界的な注目を集めています。それは夫妻自身にはどうすることもできない部分もあります。そもそもふたりがこれほど大きな関心を集める理由のひとつは、英国王室の一員だからです。

夫妻の英国帰国によって、夫妻と王室側の緊張関係が一気に表面化しました。今回の通知に対し、夫妻は「驚いている」と反応しており、王室との間に今なお大きな摩擦が残っていることを浮き彫りにしています。

夫妻の立場を改めて明文化した今回の書簡は、単なるルールの再確認以上の意味を持っているようです。

From: Town & Country US
Translation: Tomoko Takahashi

※この翻訳は抄訳です。
※この記事は2026年9月10日時点の内容です。

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