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空いているエレベーターで毎回近くに立つ人。「なんで、そこに立つの?」と感じた私が、券売機で気づいたこととは

  • 2026.9.6
空いているエレベーターで毎回近くに立つ人。「なんで、そこに立つの?」と感じた私が、券売機で気づいたこととは

ほかにも立つ場所があるのに、いつも近かった

勤め先の建物のエレベーターは、朝の早い時間ならそれほど混んでいません。

私が乗るころは、二人か三人だけという日もよくありました。

ある時期から、よく同じ人と乗り合わせるようになりました。顔は知っていますが、話したことはありません。

気になったのは、その人が立つ場所でした。

私が奥へ下がると、その人も奥へ来ます。壁ぎわに寄れば、やはり近くに立ちます。ほかにも十分な場所が空いているのに、腕や肩が触れそうな距離でした。

(なんで、そこに立つの?)

こちらを見つめてくるわけでも、話しかけてくるわけでもありません。ただ、近い。それだけなのですが、上がっていく数秒のあいだ、私はいつも階数表示を見ていました。

一歩ずれると、その人も動いた

ある朝、私は少し確かめてみたくなりました。

エレベーターが動き出してから、一歩だけ横へずれました。

少しして、その人も同じ方向へ動きました。

もう一度だけ位置を変えると、また近いところに立ちます。

偶然なのか、私に合わせているのかは分かりませんでした。そう考えているうちに目的の階に着き、扉が開きました。

その人も同じ階で降りました。

それまで私は、相手がどの階で降りているのかさえ気にしていませんでした。同じフロアで働いている人なら、朝に何度も一緒になること自体は不思議ではありません。

ただ、それで距離の近さまで納得できたわけではありませんでした。

今度は自分が、一歩近かった

数日後、駅の券売機に並んでいたときのことです。

前の人が操作をしているあいだ、私は何も考えずに順番を待っていました。すると、その人が少し前へ体を寄せました。

そこで初めて、自分が思っていたより近くに立っていたことに気づきました。

「あ…」

小さく声が出て、私はすぐに一歩下がりました。

その瞬間、朝のエレベーターのことを思い出しました。

もちろん、あの人が何を考えて近くに立っていたのかは分かりません。単に人との距離をあまり気にしない人なのかもしれませんし、別の理由があったのかもしれません。

ただ、自分にも知らないうちに誰かとの距離を詰めてしまう瞬間があるのだと知ってから、以前ほど相手の行動を決めつけなくなりました。

今も同じ人とエレベーターで一緒になることがあります。近いと感じたときは、私は少し場所を変えます。

相手に悪気があるかどうかは分からなくても、自分が落ち着ける距離を取る。それくらいでいいのだと思うようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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