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変えるべきは他人ではない。世界1,100万部『レットゼム セオリー』が音声で日本へ

  • 2026.9.5

人の評価や機嫌に振り回されて一日が終わる。そんな消耗から抜け出す方法として世界で1,100万部を売った一冊が、日本語の音声になった。合図となるのは、たった2語だ。(フロントロウ編集部)

「Let Them」で手放し、「Let Me」で取り戻す

Audibleが9月4日、メル・ロビンズの自己啓発書『THE LET THEM THEORY レットゼム セオリー ―「放っておこう」。あなたの全人生を変えるたった1つの言葉』の日本語版オーディオブックの配信を始めた。あさ出版から刊行される日本語版書籍と同じ日のスタートで、朗読を担当するのは声優のくわばらあきらだ。

原書はニューヨーク・タイムズとサンデー・タイムズの両方でベストセラー第1位を獲得し、米国のAmazonとAudibleでも1位。世界累計1,100万部を突破している。日本のビジネス書売り場でもタイトルを見かけた人は多いだろう。

書名にもなっている「Let Them(放っておこう)」は、他人をコントロールしようとするのをやめ、自分がコントロールできることだけに意識を向けるための合図だ。誰かが自分を誤解しても、期待どおりに動かなくても、まず「放っておこう」と唱えて手を離す。本書はそこに「Let Me(自分はこうする)」というもう一つの合図を組み合わせ、手放したぶんの力を自分の側へ取り戻すところまでを一続きの手順として示している。心理学や神経科学の知見に、著者自身の経験と実例が重ねられている。

Audible版『THE LET THEM THEORY レットゼム セオリー』のカバーアート
画像提供:Audible

「オーディオブックでこそ、より鮮明に伝わる」

著者のメル・ロビンズは、マインドセットや行動変容の分野で世界的に知られる専門家だ。著作は66以上の言語に翻訳され、スターバックスやJPモルガン、LinkedInといった企業に変革を促すプログラムを提供。自身がホストを務める「The Mel Robbins Podcast」は世界194カ国で聴かれている。もともと声で届けることを仕事にしてきた人物、ということになる。

だからこそ、音声化への手応えもはっきりしている。メル・ロビンズは「この本を書くこと自体も素晴らしい経験でしたが、このメッセージはオーディオブックでこそ、より鮮明に伝わると感じています」とコメントを寄せた。そして「“Let Them”は、自分ではコントロールできないことを手放す力を与えてくれます。そして“Let Me”は、自分自身がすでに持っている力を思い出させてくれます」と、2つの合図の役割を説明している。

『THE LET THEM THEORY』著者のメル・ロビンズ
画像提供:Audible

朗読は、あの吹替の声

日本語版の朗読を任されたくわばらあきらは、海外ドラマ『NCIS ネイビー犯罪捜査班』のグレイス役や『ザ・シンプソンズ』のルアン役、ゲーム『サイバーパンク2077』のジリアン・ジョーダン役などで知られる声優。落ち着いた語り口で、繰り返し立ち返りたくなる言葉を届ける。

Audibleは近年、海外の話題作を日本語音声で出す動きを強めており、韓国ドラマ『美しき日々』のオーディオドラマ版もその一つだ。今回の『レットゼム セオリー』も、書籍を読み通す時間が取れない人にとっては入口になりそうだ。共著者はソーヤー・ロビンズ、翻訳は大間知知子が手がけている。作品はAudibleで配信中。

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