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「まあ、悪い人ではなさそうだね」恋人を1度も褒めない親友に、私がやっと聞けたこと

  • 2026.9.5
ハウコレ

向かいに座る親友に、彼と撮った写真を見せるつもりでした。思いきって「一度も褒めてくれないの、なんで?」と聞いた私に、返ってきたのは冗談めかした一言でした。けれど私は、どうしても笑えませんでした。

「まあ、悪い人ではなさそうだね」

親友とは大学からの付き合いで、恋愛の話も全部してきた仲です。彼との交際を報告した日も、この店の同じ席でした。「優しい人でね」と話す私に、親友はカップを口に運びながら「まあ、悪い人ではなさそうだね」とだけ返しました。それから数か月、彼の話をするたびに返ってくるのは似たような一言でした。けなされている訳ではありません。ただ、褒められたことは一度もありませんでした。

3人で食事をした日も

一度だけ、3人で食事をしたことがあります。彼は親友の好き嫌いを事前に私へ確認し、当日は料理を取り分け、話題も親友に振ってくれました。帰り道、親友は「お店、良かった」と言っただけで、彼の話には触れませんでした。家に帰ると彼が「親友さん、俺のこと苦手なのかな」とこぼし、私は「そんなことないよ」と返しながら、自分でもその言葉を信じきれずにいました。祝福されていないのかもしれない。そう思うと、彼の話をするのが少しずつ怖くなっていきました。

「一度も褒めてくれないの、なんで?」

写真を見せた私に、親友はスクロールしながら「ふーん」とだけ返しました。ため込んでいた問いが口をついて出ました。「一度も褒めてくれないの、なんで?」親友はカップを置き、しばらく黙りました。「褒めたら、取られた気がするから」。取られる、の意味を聞き返す前に、親友は笑って続けました。「あんたが先に、幸せになるのはずるいでしょ」「冗談だよ」。すぐに話題は変わりましたが、私は最後まで笑えませんでした。この数か月の彼女の反応を思い返すと、冗談だけには思えなかったからです。

そして...

後日、親友から「この前のは冗談だからね」とメッセージが届き、私は「気にしてないよ」とだけ返しました。ただ、その日から彼の話を親友にするのはやめました。思えば私も、彼女に褒めてもらうことで、自分の選択に丸をつけてもらっていた気がします。今は、嬉しかったことは彼に直接伝え、親友とは彼の話抜きで会っています。あの一言が冗談だったのかどうか、確かめるつもりはありません。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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