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「ご祝儀袋って必要なの?」会費制の結婚式しか知らなかった友人。初めて知った結婚式のマナーとは

  • 2026.9.4

受付が近づくほど、友人が落ち着かなくなった

大学時代の友人の結婚式に出席したときのことです。会場に着き、私は一緒に来た友人と受付の列に並んでいました。

久しぶりに会う知人も多く、私は前後の人と小声で話していました。ところが隣にいる友人は、さっきからほとんど会話に入ってきません。

前のほうを見たり、鞄の中を確認したりしています。人前に出るのが得意な人ではなかったので、私は結婚式という場に緊張しているのだと思っていました。

「大丈夫?緊張してる?」

そう聞くと、友人は私のほうへ少し顔を寄せました。

「みんな持ってきてる、あの袋って何なの、教えて」

言われて前を見ると、受付が近づいた人たちが、ふくさからご祝儀袋を取り出しています。

そこでようやく、友人が何を気にしていたのか分かりました。

友人が知っていた結婚式とは違っていた

「もしかして、ご祝儀袋を持ってきてない?」

私が小声で聞くと、友人は困ったようにうなずきました。

話を聞くと、友人がこれまで身近に参加してきた結婚式は、受付で決まった会費を支払う形だったそうです。

今回のような結婚式に出席するのは初めてで、ご祝儀袋を準備すること自体を知らなかったとのことでした。

もちろん、ご祝儀として渡すお金は持ってきています。ただ、そのまま受付で現金を出していいものか分からず、前の人たちを見ながら焦っていたのです。

受付までは、あと数人でした。

「一回、列から出よう。スタッフの人に聞いてみよう」

私はそう言って、友人と一緒に列を外れました。

近くにいた式場スタッフの方に事情を伝えると、責めるような反応はまったくありませんでした。友人は少し安心したようにうなずき、ご祝儀については後日あらためて新郎新婦へ渡すことにしました。

知らなかったことより、黙って済ませなかったことが残った

受付を済ませて席に着くと、友人はようやく大きく息を吐きました。

「本当に知らなかった。みんなが同じ袋を出し始めたから、急に怖くなって」

私も、それまで友人がなぜあんなに前ばかり見ていたのか分かり、少し笑ってしまいました。

ただ、友人本人はかなり真剣だったようです。

数日後、「ちゃんと用意して送ったよ」と連絡がありました。ご祝儀袋を買い、書き方も調べて、あらためて新郎新婦へ送ったそうです。

育った地域や家庭が違えば、自分にとって当たり前だと思っていたことを知らない人もいます。

あの日の友人も、マナーを軽く考えていたわけではありません。ただ、自分が知らないことに受付の直前で気づいてしまっただけでした。

今でも結婚式の受付を見ると、列の中で何度も前を確認していた、あの日の友人の顔を思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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