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ヒトづくりとモノづくりづくりの拠点「レッドバロンの本社工場」

  • 2026.9.2

メーカー在庫終了の絶版車を救う「パーツ保証」。3,700機種・60万点のストックと、キャブ・サス・エンジンを再生するレッドバロン本社工場

店舗をバックアップし絶版車ライフを支える工場

「5つ星品質」付き中古車を支えるもう一つの取り組みが「モノづくり」を支えているレッドバロン本社工場だ。どんなに年式の古い絶版車でも保証期間内(最長3年間)であれば「部品」「技術」「情報」の供給・維持による修理体制を保証してくれる。修理の際にパーツが手に入らない、パーツがあっても技術や情報がなくて修理ができないということで「突然愛車に乗れなくなってしまうという不安」を抱える心配がないのだ。

近年、自動二輪(51㏄以上)の新車販売台数は年間25万台前後で落ち着いている。昔ほど新車は売れておらず、保有台数の多くは90〜00年代、キャブレターからインジェクションに切り換わりし頃の車両がボリュームゾーンを構成している。これらの車種はもちろん今現在は生産終了となった絶版車であり、メーカーの部品在庫義務期間(約7年間)もとうに過ぎているので、エンジンやキャブレターなどの基幹部品のほか、ユーザーからの交換需要が高い外装類にも欠品パーツが多く出ている。

レッドバロンはこうした状況が来ることを早くから予測し約40年前から絶版パーツを収集、いまや広大なストックヤードで3700機種以上・60万点を越えるパーツのストックに至っているが、こうしたパーツも日々消費されていく。そのため「直せるパーツは直して使う」という加修技術を極限まで進化させ、「中古パーツの循環システム」を確立させた。本社工場内の各技術部が研究の末に開発、進化させた加修技術こそがシステムの根幹であるため、本社工場は単なる倉庫ではなく〝工場〞と呼ばれているのだ。

第9工場で専門的に行われているのはエンジンの修理・オーバーホールを始め、多岐にわたる。タンクや外装の調色・塗装、リヤサスペンションの検査・修理、シートの加工・張り替え、電装部品の修理、ワンオフも可能なキャブレター修理、リムのゆがみも戻せるホイール修理、曲がりやゆがみも直せるブレーキディスクの修理など、年々パーツの希少度が増していく絶版車の各部パーツを加修し、ストック量を減らさないパーツの循環サイクルを維持している。

このほか本社工場には店舗をバックアップするための様々な機能が備えられている。絶版車も含めた車種・年式ごとの整備・修理情報「US(ユニットサービス)データ」の収集と店舗でのデータ閲覧、ビンテージ車両や一部の旧車など発生頻度がまれな修理に対して本社工場と店舗をインターネットで結び、音声と映像で作業を遠隔指示できる「オンラインチューター」、またACIDMやシステムリフト、希少外車の専用工具など特殊工具の開発も行っている。

これら本社工場に備えられた多彩な機能の全てが、レッドバロンユーザーの絶版車ライフをより長くより楽しくするために存在している。今後二輪業界の電動化が進んでいけば絶版車の部品供給はますます困難になっていき、一般的なバイク販売店では整備や修理を行うことも難しくなっていくだろう。だからこそレッドバロンは「モノづくり」と「ヒトづくり」の両輪に対して情熱を注ぎ、ユーザーのバイクライフはもちろんのこと、市場の健全性をも支えているのだ。

本社工場内に設けられたシミュレーション工場。工具の置き場など店舗の工場と同じ構成・配置を再現し作業の安全・効率化を研究する

東海道・藤川宿にほど近い本社工場。レッドバロン・ロイヤルクラブ会員(同伴者は非会員でも参加可)向けの工場見学も実施している。予約の申し込みはレッドバロン各店舗へ

エンジンオーバーホールの専門工場「第9工場」が店舗をバックアップ!

本社工場の中でもエンジンのオーバーホールを専門とするのが「第9工場」だ。工場内にはマシニングセンターやバルブシートカッターといったエンジンの整備・修理のための工作機械も完備。シリンダーのボーリングやシリンダーフィンの欠損修理にも対応でき絶版車のエンジン修理もお手のものだ。

エンジン修理の場合、店舗の工場で行うよりも本社工場に送って作業したほうが結果的に早く仕上がることが多い

第9工場にはエンジン整備のプロフェッショナルが集められ、日々難度の高い修理、重整備に励んでいる

欠損部分を修復中のシリンダーフィン。溶接の肉盛り仕上げが美しい。空冷エンジンの絶版車ユーザーも安心だ

「パーツ保証」制度を支えるストックヤード絶版車両の希少な部品も車種ごとに管理!

レッドバロンが販売する「5つ星品質」付き中古車を支える5つの検査基準。中でも絶版車ユーザーが最も気になるのは、整備・修理の際に必要なパーツを出してもらえるという「パーツ保証」だろう。そうしたパーツは本社工場のストックヤードに車種ごとに仕分け、バーコード管理されており、店舗から注文が入れば即座に出荷される体制だ。高品質な中古パーツを生み出すまでの主な流れは、全国の店舗からダメージ車両の入庫→ACIDMによる各部の機能チェック→解体→パーツの選別→必要ならば加修→洗浄・研磨→検品→パレットに納めるというもの。

広大なストックヤードでは絶版車両を中心に3,700機種・60万点にも及ぶパーツを管理。パーツそのものに加えて整備情報と修理技術も蓄積することで「パーツ保証」制度が成り立っている

車種ごとに整理されたパーツパレット。最下段に車両とエンジンが置かれ、ハーネスからカウルまでを収納する

外されたカスタムパーツは「パーツショップ日名橋」等で販売されることもある

熟練サービスマンによる加修技術が凄い!

難易度の高いリヤサスの修理!精密測定やオーバーホールも

普通のバイク販売店ではまず行えないリヤサスペンションのオーバーホール、分解・測定・修理も可能だ。専用の治具を使いあっという間に分解されていた

数分間で分解されて構成部品を並べられたリザーバータンク付きのリヤサスペンション

絶版車両を代表する基幹部品キャブレターの修理にも対応

キャブレターにエアを送り込んで圧力を計測し、ジェットの詰まりなど不調・バラつきの原因を探る。ジェットもスロットルバルブもワンオフ制作が可能だ

ヤマハ XJR400Rの折れたフロートピンの支柱が加修されていた(金色の真ちゅう部)

最新のAI調色システムを採用微妙な色味も再現して塗装

AIカラーシステムで調色を行う。水性塗料で安全性も高い。目視の確認では必ず2名で色味を見ることで微妙な感覚の差を補正している

カワサキのイメージカラーである「ライムグリーン」にも車種ごとに微妙な違いがある

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