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「赤ちゃんかわいいわね」の言葉で罪悪感を覚える日々。産後うつの辛さとは【著者インタビュー】

  • 2026.9.2

【漫画】本編を読む

5年にわたる不妊治療でも子どもを授からなかったため、仕事に専念することを決意したちはる。しかし大きなプロジェクトの責任者に抜擢された矢先、妊娠が発覚する。「タイミング最悪」と思ってしまったことに罪悪感を覚えつつも、育児と仕事の両立を決意。しかし、つわりも重く、うまくいかないことの連続で……。

自身も経験した“産後うつ”をテーマに『もう3年、産後うつ。 消えたい衝動から抜け出せない』(青柳ちか/KADOKAWA)を描いた著者・青柳ちかさん。自身が経験した産後うつや、本作に込めた想いについて話を伺った。

※個人の体験をもとにインタビューを行っています。症状など、詳細は医療機関等にご確認ください。

――作中ではちはる本人も周囲の人間も、産後うつであることに気づくのに時間がかかっています。青柳さんはどのような経緯で産後うつだとわかったのでしょうか?

青柳ちかさん(以下、青柳):義母にあっけらかんと「それ、うつじゃない?」と言われて判明しました(笑)。義父がうつを経験していたので、義母も症状に気づいたようです。

――産後うつになって、一番辛かったのはどのようなことですか?

青柳:うつの症状そのものですね。毎日ずーっと頭の中がゴワゴワぐちゃぐちゃして、わけもなく恐怖に襲われ、なんとかやりすごすのに必死でした。幸いにして希死念慮は強くありませんでしたが、こんな日が永遠に続くのかと絶望しかありませんでした。毎日を堪えるのに必死で、世界がゆがんで色がないように見えていました。私は不安の症状が強くて、自分のすること全てに恐怖を感じていたのも辛かったです。料理をするときに包丁を触るのが怖かったし、窓に近づいたり、ベランダを見たりするのも恐怖でした。自分がおかしくなって、なにかしてしまいそうで。

――周囲から言われて傷ついた言葉などはありましたか?

青柳:「赤ちゃんかわいいわね」と言われるたびに、「私はかわいいと思えていないのに……」と罪悪感でいっぱいになり、自分で勝手に傷ついていました。これはそう言ってくれる人が悪いということではありません。「そう感じることもあるんだな」と思ってくれれば。

取材・文=原智香

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