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13歳、英検3級で日本の中学から海外インターへ。僕の「留学のリアル」

  • 2026.9.2

英語が必須、と言われる現代の子育て現場。短期留学だけでなく、国内インター、ボーディングスクール、親子で教育移住などを選ぶ家庭の話もちらほらと聞くようになりました。そんな話題を耳にするたびに焦り、ネット上に溢れかえる情報に親は翻弄されるばかり。では実際に、英語が話せないのに海外に放り出される子ども本人は何を思うのでしょうか。どんな準備をして、何を経験をし、いつ何に苦労をするのか。この夏に海外インターへ転校するKくん(仮名・13歳)に10代目線でレポートしてもらいます。

留学には興味なかったのに……

初めまして!! 僕は昨年、中学受験をして私立中学に入学し、今は2年生です。僕の父は仕事の都合で数年おきに海外駐在と日本での勤務を繰り返しています。小さな頃に一緒に海外について行ったこともあったけど、そのとき全く言葉の通じない幼稚園に放り込まれた恐怖が忘れられなくて「もうついて行きたくない」と日本で中学受験することを選びました。中学生になって、ひとり部屋ももらって自由な毎日がはじまったけど、2歳年下の妹(僕より口が達者なギャル)と母の女ふたりに囲まれた生活に昨年はイライラが爆発。「パパのところ行こうかな」と何気なく父に話したら、留学の話が動き出しました。でも僕は留学には何も興味なかったんです。学校も気に入っているし。そんなとき母に連れて行かれた海外留学セミナーで、登壇者のひとりが通うUCLA (カルフォルニア大学ロサンゼルス校)の映像を見ました。大学がすごく広くて、かっこよかった。ひとり暮らしをして、こういう大学に通ったら、自由な毎日が送れて楽しいだろうなと思って、そのためには英語も必要か……と思いました。それで、父が駐在する中南米のとある国のインターナショナルスクールに1年間通うことを決めました。

とりあえず1年間、やり切ってやる!

中学2年生になって、新しいクラスメイトとも仲良くなって、部活には新入生が入ってきて、学校生活はめちゃくちゃ楽しかった。だから、日本に帰国したあとも、また同じ学校に通うことが許される期間だけ留学することにしました。中高一貫校では転校したり転入する子はほとんどいないし、大学受験とかまだまだ先のことだから自由な時間がいっぱいあるって感じで、みんなめっちゃ遊んでて、そんなところから自分だけ去るというのは言いづらかった。それで、仲が良い友達だけに夏から海外に引っ越すって話したんだけど「また日本に帰ってくるならちゃんと言いなよ」って言われて、1学期の終業式にクラスメイトひとりひとりに手紙を書いて、仲が良い友達にはミサンガを作りました。日本を出発する日、空港にたくさん友達が見送りに来てくれてうれしくて、行くの嫌だなと思った。留学することを決めたからには1年間やり切ってやろうと思っていたけど、やっぱり日本から離れる寂しさの方が圧倒的に大きかったです。

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成田から乗った飛行機は日系だったけど、乗換地に降りてから全く日本語が通じなくなった。乗り換えた機内では飲み物ひとつ頼めない。言いたいことが言えない。1日かけてやっと着いて、父が迎えに来てくれていたけど、街の景色が埃っぽい、歩行者も信号を守ってない。僕はここで1年後どうなっているんだろうって、期待感と不安が一気にやってきました。到着して3日目に新入生のオリエンテーションがあって、父と母と初めて新しい学校に行きました。学校はとにかく広かった。欧米人ばっかりのイメージをしてたけど、インド系とかアジア系とか色んな人がいた。韓国に旅行で行ったときには韓国人と日本人とは違うと思ったのに、ここでは韓国人と日本人と中国人を見分けるのはむずいって思った。言葉が通じないのは嫌だなと思っていたけど、緊張はしなかったです。初めが肝心って聞くから陽キャでいこうと日本にいた頃から考えてました。受付を済ませたら保護者と生徒に分けられて、すぐに中国人の女子に声をかけられたけど唐突すぎて何語で話しているのかも聞き取れなかった。僕は幼稚園の頃、海外に住んだことがあるって書いたけど、英語圏ではない国で現地の幼稚園に通っていたから英語は分からないんです。スペイン語の幼稚園で普通に会話していたらしいけど、今となってはスペイン語の挨拶も覚えてないし。だから英語は昨年、中学に入ってから勉強を始めました。中1の夏に英検4級を受けたら、分からない単語とか全然あったけど、リスニングが満点で合格しました。それで3学期に3級を受けたら、ライティングは受験者の平均点だったけど、またリスニングがほぼ満点で、面接も知らない単語があったけど、なんとか合格してました。「小さな頃海外に暮らしていたから、耳がいいのかもね」って母は言ってました。だから僕の英語勉強歴は15ヶ月、学校の英語の成績も特にいいってわけじゃなかったです。

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意外といけんじゃね?

それで、オリエンテーションの日、まずは証明写真を撮るんだけど迷っていたら、優しそうな欧米系の子がアイコンタクトで助けてくれました。優しいし、明るそうな男子。それから校内案内の間ずっと、その子とふたりで一緒に歩いた。体育館に着いたら、周りの子と挨拶して遊ぼうみたいな時間になった。陽キャでいくって決めてたし、待っていたらいけない、相手にどう思われるかは海外では関係ないから自分から声をかけることにして、かっこいいと思っていたサッカーのアルゼンチン代表エンソ・フェルナンデス似の男子に、「Hello,My name is〜」って自分から声をかけた。その子はアメリカのシカゴ出身らしくて、なんかいかにもアメリカって感じのダボっとした服装でおしゃれでかっこよかった。それで、もともとアイコンタクトで優しくしてくれた子と3人でバスケをした。2人は英語がぺらぺらですぐに仲良くなってた。そのあと新入生にピザが用意されていて、3人で座って、僕は質問とかされても「ヤー、ヤー」とだけずっと言い続けて、6枚もピザを食べた。先生はみんな優しそうだった。オリエンテーションは4時間くらい。終わって母と合流したら「英語が早すぎて3分の1も聞き取れなかった」と言っていたけれど、僕は10分の1も分からなかった。ほぼゼロ。でも意外と会釈や、笑ったり、ジェスチャーをうまく使っていろんな人と会話することができた。それでちょっと気持ちが和らいで、来週から始まる学校に向けてどんなことをやるのかって楽しみもでてきた。友達ができたから、意外といけんじゃね? と思った留学1週目でした。

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