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「だって、お嫁さんなんだから」初正月に台所仕事を任せる義母。翌年、夫が台所へ入った理由

  • 2026.9.1

親戚一同が集まった初正月

結婚して初めての正月、夫と一緒に義実家へ行きました。家には親戚が大勢集まり、リビングからは楽しそうな笑い声が聞こえていました。

私も最初は挨拶をしていたのですが、少しすると義母からエプロンを渡されました。

「悪いけど、ちょっと手伝ってくれる?今日は人数が多くてね」

それくらいなら当然だと思い、私は台所へ入りました。

ところが、煮しめを盛りつければ次は汁物。料理を運び終えれば、今度は空いた皿を下げてお茶を入れる。ひとつ終わるたびに、義母から新しい用事を頼まれます。

夫は親戚との話に加わっていて、私も途中までは「せっかく久しぶりに会ったんだから」と何も言いませんでした。

それでも、さすがに疲れて少し椅子に腰を下ろそうとしたときです。

義母が台所から顔を出しました。

「あら、もう座っちゃったの?悪いけど、こっちのお皿もお願いできる?」

私は思わず義母の顔を見ました。

「まだ何かありますか?」

少し疲れが声に出ていたのだと思います。

すると義母は、不思議そうな顔で言いました。

「だって、お嫁さんなんだから。こういうときはちょっと動いてもらわないと」

悪気があるというより、それが当然だと思っている口調でした。

私は「分かりました」と答えましたが、その日は結局、落ち着いて食事をする時間もほとんどありませんでした。

帰宅してから、夫に話したこと

帰りの車では何も言えませんでした。

家に着いてから、夫が「今日は疲れたな」と何気なく言ったとき、とうとう我慢できなくなりました。

「……私ね、今日ほとんど座ってないんだよ」

夫は「え?」と振り返りました。

「ずっと台所にいたでしょ。お義母さんに次々頼まれて。私も手伝うのはいいんだけど、『嫁なんだから』って言われたのは、正直きつかった」

夫はしばらく黙っていました。

「そんなこと言われてたの?」

「うん。あなたが楽しそうに話してたから、途中で呼ぶのも悪いかなと思って」

すると夫は、申し訳なさそうに眉を下げました。

「ごめん。全然気づいてなかった。母さんと一緒に準備してるくらいに思ってた」

その言葉を聞いて、少しだけ肩の力が抜けました。

翌年、夫が先に台所へ入った

翌年の正月、義実家へ着くと、夫は上着を脱いですぐに台所をのぞきました。

「母さん、何かやることある?」

義母は目を丸くしました。

「いいわよ。あんたは向こうで座ってなさい」

けれど夫はそのまま皿を手に取りました。

「いや、去年ずっと任せっぱなしだったから。今年は俺もやるよ」

義母が何か言おうとすると、夫は少し笑って続けました。

「家族で集まってるんだからさ。誰か一人だけ動くんじゃなくて、みんなでやろうよ」

大げさな言い方ではありませんでした。ただ、その言葉を聞いた義母は少し黙ったあと、「じゃあ、それ運んでくれる?」と夫にお盆を渡しました。

夫が動いているのを見て、近くにいた親戚も空いた皿を下げるようになりました。

私が立とうとすると、義母から「それはいいから、先に食べて」と言われたときは、少し驚きました。

それ以来、義実家へ行っても私だけに用事が集中することはなくなりました。

義母の考えが一日ですべて変わったのかは分かりません。それでも、夫が当たり前のように一緒に動いてくれたことで、「嫁だからやるもの」という空気は少しずつなくなっていきました。

あのとき家で気持ちを話せてよかったと、今でも思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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