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「え?じゃあ俺が潰したって言うの?」総菜をめぐって店員を責めた客。だが、店員が静かに返した言葉

  • 2026.9.1

夕方のレジで、急に声が上がった

仕事帰りに、近所のスーパーへ寄ったときのことです。夕方で、どのレジにも数人ずつ並んでいました。

私の前には、年配の男性が一人。かごには総菜のパックや飲み物が入っていました。重そうなペットボトルが総菜の上に乗っていて、パックのふたが少し押されているのが見えました。

会計の番になると、若い女性の店員さんが商品を順番に取り出していきます。

総菜を手にしたところで、店員さんは少しふたを確認してから、ペットボトルとは分けて置きました。

「こちら、お袋に入れしますか?」

「うん、入れて」

支払いが終わると、店員さんは重いものから袋へ入れ、最後に総菜を上へ乗せました。

ところが、男性が袋の中を見るなり声を上げたのです。

「ちょっと、入れ方が雑じゃないか。これじゃ総菜が潰れるだろ」

店員さんの手が止まりました。

「え……あ、申し訳ありません。ちょっと確認しますね」

周りにいた人たちも、何事かとそちらを見ます。

男性は総菜を指さしながら、さらに続けました。

「せっかく買ったのに、家に帰ってぐちゃぐちゃだったら困るんだよ」

言いたいことは分かります。ただ、私はさっき、その総菜がかごに入っていた状態を見ていました。

店員さんは、言い返すのではなく確認した

店員さんは総菜を袋から出し、ふたを横から確認しました。

「すみません。こちら、レジにお持ちいただいたときから、少しふたがへこんでいたんです」

男性の表情が変わりました。

「え?じゃあ俺が潰したって言うの?」

声には、まだ苛立ちが残っていました。

店員さんは慌てて首を振ります。

「いえ、そういう意味ではありません。ただ、こちらで押してしまったものではないことだけ、お伝えしたくて……。気になったので、総菜は最後に上へ入れました」

男性は袋の中と総菜を交互に見ました。

しばらく黙ったあと、少し声の調子を落として言いました。

「……最初から、へこんでたの?」

「はい。お取りしたときに気づきました。もし気になるようでしたら、売り場の商品と交換してきます」

そこまで言われると、男性も勢いがなくなったようでした。

「いや……そこまでしなくていいよ」

そして総菜を袋へ戻してもらうと、そのまま店を出ていきました。

私の番になっても、声は変わらなかった

店員さんは小さく息を吐いてから、私のほうを向きました。

「お待たせしてしまって、すみません」

「いえ、大丈夫です」

思わずそう返しました。

私のかごにも、総菜とペットボトルが入っていました。

店員さんは総菜をよけながら、「こちら、上にしておきますね」と一言添え、丁寧に袋へ入れてくれました。

男性も、最初から店員さんを困らせようとしたわけではなかったのでしょう。買ったものが潰れているように見えて、つい腹が立ったのかもしれません。

それでも、強い口調で責められたときに感情的に言い返さず、自分が見たことを順番に説明していた店員さんの姿が印象に残りました。

私もそれ以来、買い物かごへ商品を入れるときは、重いものを総菜の上に置かないよう少し気をつけています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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