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妊活のための努力が彼には伝わらない。「一番近くて、一番遠い」夫との関係修復のために必要なこと【著者インタビュー】

  • 2026.8.30

【漫画】本編を読む

幸せなはずなのに、どこかさびしい。「33歳という日々」シリーズ(鈴木みろ/KADOKAWA)は、同じ33歳を生きる女性――子なし夫婦のエリ、シングルマザーのゆみ、独身のこのみ3人の視点から、現代女性のリアルな日常を描く。

シリーズ第1作は『33歳という日々 子なし夫婦、エリの場合』。主人公・エリは、13年付き合った夫・ケンちゃんと結婚して3年。「お子さんは?」「うちはまだで」。そんな日常会話に、子どもを望むエリの心は静かに沈んでいく。そして、彼女の妊活の努力とは真反対の行動を繰り返す夫。気づけば夫は「一番近くて一番遠い人」になっていた。さらに、ライフステージの違う友人たちとのすれ違いにも心が痛んでいく。

本作には、33歳という年齢を生きる女性たちの複雑な感情が綴られている。YouTubeで130万回再生を記録し、多くの共感を呼んだ話題作に込めたメッセージを、著者・鈴木みろさんに伺った。

――エリが妊活のために基礎体温を測り、食事を管理し、努力を重ねていることが、夫のケンちゃんにはなかなか伝わらない…。そんな描写を通して、妊活中の方々にどのように寄り添いたいと思っていますか?

鈴木みろさん(以下、鈴木):これは簡単には答えられないところです。本作の連載中はもちろん、夫・ケンちゃんの気持ちを描いたスピンオフや、不妊治療をしているエリの友人・桐ちゃんを中心に描いたスピンオフでも、さまざまな方からメッセージを頂戴しました。みなさん本当に悩んで悩んで、頑張っている。

そんなみなさんからのお声をいただくたびに、「こんなに頑張っているみなさんに、私がなにかを言うなんて……」と思います。万が一、よくない届き方をしてしまったらと思うと、やっぱり難しいですね。

――エリと夫のケンちゃんは、お互いを思いやるがゆえに本音を言えなくなっていきます。パートナーとの間に距離が生まれてしまったとき、鈴木さんはどうすればいいと思いますか。また、本作でエリとケンちゃんの関係がいい流れに変わったのは、なにが転換点だったと考えますか?

鈴木:本音を話せるようになるまで、関係を修復できるようになるまでには長い長い時間が必要だと思います。本作では、部屋の中で悶々としていたエリが、このみと旅に出かけたことが大きなきっかけになっています。自分の中にこもらず、思い切って外の世界に飛び出したエリを褒めてあげたいと思っています。

取材・文=松本温美

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