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「あの子に似合うと思って!」孫の服を善意で買ってくれた義母。だが、貰い続けた私の本音とは

  • 2026.8.31
「あの子に似合うと思って!」孫の服を善意で買ってくれた義母。だが、貰い続けた私の本音とは

義実家へ行く日は、もらった服を選んでいた

息子が小さかったころ、義母はよく洋服を買ってくれました。

「これ、かわいいと思わない?あの子に似合うと思って!」

義母はいつも本当にうれしそうでした。孫に何かしてあげたかったのだと思います。

もちろん、ありがたい気持ちはありました。ただ、私とは服の好みがかなり違いました。一人息子だったこともあり、できれば自分が好きだと思う服を着せたい。その気持ちもありました。

義実家には二週間に一度くらい、週末に顔を出していました。少し間があくと、義母から電話がかかってきます。

「今週は来られそう?最近、全然顔を見てない気がするわ」

責めているつもりはなかったのでしょう。それでも私は、行ったほうがいいかな、と思ってしまいます。

そして義実家へ行く朝になると、たんすから義母にもらった服を出していました。

「今日はこれにしようか」

まだ小さかった息子は、特に気にする様子もなく袖を通します。

義実家へ着くと、義母はすぐに気づきました。

「あ、その服着てくれたの!やっぱり似合うじゃない」

その笑顔を見ると、ますます「本当は私の好みじゃない」とは言えなくなりました。

そして帰り際になると、また紙袋が出てきます。

「そうだ、これも買っておいたの。洋服と帽子。今度着せてあげてね」

「また買ってくれたんですか?」

「だって見たら、似合いそうだなと思っちゃって」

「……ありがとうございます」

私は笑って受け取りました。

行くときは義母にもらった服を着せ、帰りにはまた新しい服を受け取る。それがいつの間にか当たり前になっていました。

「今日は僕が決める」息子が選んだ服

そんな息子も、少しずつ自分の好みを言うようになりました。

ある朝、私が服を用意していると、息子がたんすの前に座り込みました。

「今日はそれじゃない」

「え、じゃあどれがいい?」

すると息子は自分で引き出しを開け、服を何枚か見比べました。

「これ。あと、この帽子にする」

「その組み合わせ?」

「うん」

得意そうに言うので、私は思わず笑ってしまいました。

その服は、私がその朝選んだものでも、義母からもらったものでもありません。息子自身が気に入ってよく着ていた服でした。

そのまま義実家へ行くと、義母は息子を見るなり少し意外そうな顔をしました。

「あら。今日はいつもと雰囲気が違うわね」

すると息子がすぐに答えました。

「僕が選んだんだよ」

「自分で?」

「うん。この帽子も!」

義母は一瞬黙ったあと、笑いました。

「そっか。もう自分で選びたいんだね」

夫も横から、「最近ずっとこんな感じだよ」と笑っていました。

それから義母は、息子に「どっちが好き?」と聞くことが増えました。

以前なら自分で選んで買っていた服も、すぐには買わなくなりました。

そしてしばらくしたころ、義母から電話がありました。

「今度、みんなで服を見に行かない? 私だけで選ぶと、もう好みが分からなくて」

少し照れたような声でした。

「いいですね。本人に選ばせたら、すごく時間かかると思いますけど」

「いいじゃない。それも楽しそう」

その言葉を聞いて、私は少し肩の力が抜けました。

息子はもう大人になり、今では当然、自分で好きな服を買っています。

義母もたまに「これ、あの子好きそうじゃない?」と私に聞いてきます。でも昔のように、先に買ってしまうことはほとんどありません。

義母の「孫に何かしてあげたい」という気持ちは、きっと昔から変わっていなかったのでしょう。

ただ、息子が自分の好みを口にするようになったことで、私も義母も「着る本人が選ぶ」という当たり前のことに、ようやく気づけたのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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