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「緊急連絡先をお願いできませんか?」緊急連絡先を知人に頼んだ私。だが、厳しい現実に感じた本音

  • 2026.8.30
「緊急連絡先をお願いできませんか?」緊急連絡先を知人に頼んだ私。だが、厳しい現実に感じた本音

社会と繋がるための残酷なパスポート

「またこの項目か…」

スマートフォンの画面を見つめたまま、思わず深いため息がこぼれます。

現在、私は無職。

直近の職場を様々な事情で退職し、ようやく見つけた派遣会社の登録フォーム。

しかしそこには、私にとって最も高い壁が立ちはだかっていました。

必須項目として赤字で書かれた『緊急連絡先』の文字。

かつてアパートを借りた際、住所の異なる連絡先が必要だと言われ、途方に暮れた記憶が蘇りました。

当時の私は、なんとか一世帯分だけ知人に頼み込み、渋々引き受けてもらいました。

以前の就職先で頼んだ時は何も言われなかったし、今回も大丈夫かもしれない。

祈るような気持ちで、トーク画面を開きました。

『ご無沙汰しております。今度派遣会社に登録するのですが、以前のように緊急連絡先をお願いできませんか?』

送信ボタンを押す指が少し震えました。

数時間後。ピロン、と無機質な通知音が部屋に響きます。

『久しぶり。悪いけど責任が持てないので、今回はお断りさせて』

心臓がドクンと跳ねます。

すがるような思いで返信を打ち込みました。

『ご迷惑はおかけしません。ただ形式上名前が必要なだけで…』

『何かあった時に対応できないから。他を当たってちょうだい』

断ち切られた蜘蛛の糸と、底なしの孤独

冷や水を浴びせられたような感覚。

「そうか」

ポツリと呟いた声は、誰にも届かず静かな部屋に吸い込まれて消えていきます。

『他を当たってちょうだい』

画面に残されたその文字が、脳内で何度もリフレインします。

でも、不思議と涙は出ませんでした。

妙な開き直りの感情が芽生え始めていたのです。

「負けずに頑張ろう」

冷たくなった画面を強く握りしめ、私は静かに前を向きました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

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