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「天井から水が落ちてきてますよ!」下の階の住人とのトラブル。数年後、私が謝られる側になって思い出したこと

  • 2026.8.30

階下の玄関で、何度も頭を下げた

以前、古い団地の四階に住んでいたころの話です。

部屋には洗濯機専用の排水口がなく、洗濯するときは排水ホースの先を浴室まで伸ばしていました。

少し手間ではありましたが、ずっとそうやって使っていたのです。

ある日、私はホースを浴室へ入れたつもりのまま洗濯機を回してしまいました。

しばらくして玄関のチャイムが鳴りました。ドアを開けると、下の階の方が困った表情で立っています。

「天井から水が落ちてきてますよ!」

慌てて洗濯機を見ると、排水された水が床に広がっていました。

「すみません。すぐに止めます」

私はタオルを何枚も抱えて階下へ行きました。床を拭きながら何度も謝りましたが、その方は怒鳴ることもなく、「まず拭きましょう」と言って一緒に片づけてくれました。

申し訳なさで、顔を上げることができませんでした。

それ以来、同じ失敗をしないよう、洗濯を始める前には必ずホースの位置を確認するようになりました。

今度は、自分の天井から水が落ちてきた

それから数年後の日曜日。部屋で過ごしていると、天井の隅から水滴が落ちてきました。

最初は何の音か分かりませんでしたが、濡れた天井を見た瞬間、昔のことを思い出しました。

私はタオルを床に広げてから、上の階へ向かいました。

チャイムを鳴らすと、出てきたのは引っ越してきて間もない男性でした。水漏れのことを伝えると、顔色が変わります。

「すみません。洗濯機の排水ホースが外れていました」

何度も頭を下げる姿を見ていると、数年前の自分を見ているようでした。

私は思わず言いました。

「うちも一度やったことがあります。とりあえず水を止めて、床を拭きましょう」

男性は少し驚いた顔をしたあと、「本当にすみません」ともう一度頭を下げました。

謝られる側になって思い出したこと

水を拭きながら、私は以前住んでいた下の階の方のことを思い出していました。

あの人がなぜ怒らなかったのか、本当の理由は今でも分かりません。

ただ、自分が同じ失敗を経験していたからこそ、目の前で青ざめている人を強く責める気持ちにはなれませんでした。

もちろん、水漏れを起こさないことが一番です。それでも、失敗してしまったあとにどう向き合うかも大切なのだと思います。

あの日、階下の玄関で頭を下げていた経験が、何年もたって違う形で戻ってきたような気がしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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