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「消したほうがいいですよ」という見知らぬ相手の忠告を、伸びている投稿への嫉妬だと思っていた

  • 2026.8.29
ハウコレ

相手の画面には投稿が1枚も出てきませんでした。投稿のない相手が、なぜ私の写真だけを詳しく見ているのか。理由を確かめず、私は嫉妬だと決めつけました。

伸びている最中に届いた1通

この部屋に移ってから、私は自分の暮らしを載せるのが楽しくなっていました。届いた花、並べた靴、出かける前の全身。写りがよければそのまま上げました。数が伸びると、選んだ部屋も置いたものも間違っていなかったと言われている気がしました。反応がいちばん集まっている最中に、見覚えのないアカウントから受信箱へ1通が入りました。「後ろの電柱に町名と番地が出ています。車のナンバーも読めるので、消したほうがいいですよ」。

投稿が1枚もない人からでした

相手の画面を開くと、アイコンは初期のままで、投稿は1枚も出てきませんでした。フォローも数えるほどです。自分は載せない人が、載せて伸びている写真だけを細かく見て、消せと書いてくる。私はそれを、映えている画面への嫉妬だと受け取りました。伸びるほどこういうものが来るのだとも聞いていました。「ご自分は1枚も上げていないんですね」。それだけ返して、私は相手を通報してブロックしました。投稿をやめる気にはなりませんでした。むしろ、言われた分だけ枚数が増えました。

名前を聞いても答えない相手

出かける支度をしていたとき、インターホンが鳴りました。モニターに映っていたのは知らない人です。名前を聞いても答えず、私が出ないでいると、そのまま行ってしまいました。数日のうちに、同じことがもう一度ありました。その訪問があの投稿と関係しているのかは分かりません。それでも、番地まで読み取れる写真を出していた以上、偶然として片づけるわけにもいきません。

私は自分の投稿を上から順に開き直しました。いちばん伸びた1枚の右端に、板の貼られた電柱が写っています。文字の大きさは米粒ほどですが、広げれば読めました。路肩に停めた車のナンバーも、拡大すれば読み取れました。写真を全部下げましたが、その部屋に住み続ける気にはなれませんでした。契約の途中で、私は引っ越しました。

そして...

新しい部屋に段ボールを置いて、ようやく手が空いたときに気づきました。下がったのは私の画面からだけです。すでに開かれた分も、保存された分も戻せません。相手が誰で何人いるのかを、こちらから確かめる手立てもありません。引っ越して変えられたのは住む場所だけでした。出ていった情報は、今も外に残ったままです。私はブロックを外して、「どうして、そこまで具体的に分かったんですか」と送りました。返ってきたのは「私も、同じ場所を写して上げていました」でした。あの人の画面が空だったのは、載せない人だったからではありません。今の部屋の玄関は、内側からも撮っていません。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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