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フォトグラファー・石原敦志が選ぶ、都内の走りやすいトレイル6選

  • 2026.8.31

東京という街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニアが極私的に案内する東京偏愛スポット。今回は、雑誌『ターザン』の「トレイルランニング」連載で撮影を担当するフォトグラファーの石原敦志さんに話を聞いた。

text: Atsushi Ishihara / edit: Mo-Green

青梅市 赤ぼっこトレイル道、西多摩郡 浅間嶺トレイル道、奥多摩湖トレイル道
BRUTUS

都内の走りやすいトレイルで、物理的&精神的に現実逃避!

ようやく終えたデータ納品。目はショボショボ、座りっぱなしの腰はカチカチ、そして差し込む朝日。なんと麗しい一日の始まり。このまま布団に飛び込むと、目覚めたら夕暮れだろう。そんな“やっちまった休日”を予見する朝を、人生で何回過ごしただろうか?

だからこそ、私はまとめておいた荷物を背負って小さい旅に出る(読者の方は睡眠を取って向かうこと推奨)。乗っているだけで、電車やバスが登山口まで運んでくれる。レースではないから、疲れたら途中で引き返してもいい。

のんびりと自然を愛(め)でながら走る、走る。上りでは走らない、走らなくていい。下りなら、勝手に脚が走らせてくれる。新緑は目に優しく、鳥の声や木々のさざめきは心を穏やかにする。電波が届かない場所があっていい。便利さがない代わりに、仕事と私事からの解放がある。

だから、山地図は持っていこう。2,000mを超える山でほかの登山者に「山地図アプリが見られなくなったんですが、このルートわかりますか?」と聞かれたこともある。スマホは便利だけど、バッテリー切れもあるから予備バッテリーも。ヘッドライト、携行食、非常用の装備は自分の命を救ってくれる。

ここでは猿もシカも、ツキノワグマも、みんなが共生している。熊鈴でお互いの距離を知らせることも大事。花粉症でありながら、山で花粉や土埃にまみれるのを選ぶ私ですが、ゆえに下山した先で体をさっぱり洗い流せる、温泉があるコースが大好物です。

青梅市 金比羅尾根トレイル道
金毘羅尾根トレイル  約15km。JR御嶽駅から西東京バスでケーブル下(滝本駅)バス停→ケーブルカー御岳山駅→日の出山→金比羅尾根→金比羅山→武蔵五日市駅というコース。ケーブルカーを使えば登りはほぼパスでトレイルに直通。下山後は〈つるつる温泉〉でさっぱりと汗を流すのがおすすめ。住所:青梅市御岳山17付近
青梅市 赤ぼっこトレイル道
赤ぼっこトレイル  約10km。JR宮ノ平駅または日向和田駅より天狗岩自然歩道入口→要害山→天狗岩→赤ぼっこ→天祖神社登山口入口→JR青梅駅のコース。青梅駅から河辺駅まで足を延ばせば、〈河辺温泉梅の湯〉で汗を流せる。赤ぼっこで開けた見晴らしを眺めながら、ランチをいただくのもいい。住所:青梅市和田町2丁目付近
西多摩郡 浅間嶺トレイル道
浅間嶺トレイル  約12km。JR武蔵五日市駅→西東京バス浅間尾根登山口バス停→浅間嶺→払沢(ほっさわ)の滝→西東京バスにて武蔵五日市駅。浅間尾根からの絶景を眺めながら歩くと、季節ごとの天然色に目が癒やされる。山を下ったら払沢の滝まで足を延ばし、瑞々しいしぶきを感じてから帰るのが定番。住所:西多摩郡檜原村 浅間尾根登山口付近
奥多摩湖トレイル道
奥多摩湖トレイル  約23km。JR奥多摩駅から西東京バスで小河内神社・麦山浮橋バス停。麦山浮橋を渡って湖沿いを行く。湖の絶景を望みつつ、自然豊かな緑道を堪能。〈奥多摩 水と緑のふれあい館〉でゴール。バスで奥多摩駅へ戻り、〈奥多摩温泉 もえぎの湯〉で疲れを癒やそう。住所:西多摩郡奥多摩町川野 麦山浮橋付近
八王子城址トレイル道
八王子城址トレイル  約10km。JR高尾駅→西東京バス宮の前バス停→太鼓曲輪尾根登り口→八王子城址(じょうし)→高尾山口。小田原北条氏の支城としてあったこの城跡で、豊臣秀吉の小田原攻略作戦の規模の大きさに思いを馳せられる。なお、心霊スポットとしても、昔から有名なエリアでもある。住所:八王子市元八王子町3丁目付近
青梅市 高水山トレイル道
高水山トレイル  約10km。JR軍畑駅から平溝川という川を右手に見ながら、高源寺というお寺まで。そこから高水山の登山口の始まり。高水山は眺望が望めないので、その先の岩茸石山山頂で奥武蔵の山塊を眺めつつ一息。惣岳山からはアップダウンを繰り返しながら、ゴールのJR御嶽駅へ。住所:青梅市沢井1丁目付近

profile

石原敦志(フォトグラファー)

いしはら・あつし/雑誌『ターザン』の「トレイルランニング」連載で撮影を担当。関東近郊の山を中心に、機材を背負って取材に同行する。自身もトレイルランナー。

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