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西陣の実力派として、ローカルにすっかり根づく。京都〈お酒とお料理 おまち〉

  • 2026.8.28

街と自然とが近いように、観光地と日常とが近いのも京都らしさ。名所のすぐそばに暮らしがある街で、今注目したいのはオーナーのセンスが光る個人店。独自のスタイルを貫きつつも、背伸びさせない安心感もある。等身大の街を知るための酒場を案内したい。

photo: Yoshiko Watanabe / text: Mako Yamato

京都〈お酒とお料理 おまち〉アテ盛り合わせ、しっかり〆たきずし、鶏肝煮
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西陣にある北野商店街は、鶏肉店や生花店、洋品店などの個人商店が今も息づく、ローカルの暮らしを感じさせる通り。

その一角にある〈お酒とお料理 おまち〉は、2023年に登場したとは思えないほど、すっかり街の風景に馴染んでいる。なにしろ気取らないことこの上ない。ユニークな店名の由来は、店主の菅(かん)敏行さんと妻の彩子さんが揃って好きだというイラストレーター・堀本勇樹のエプロンにある。

「3文字という以外、なかなか名前が思い浮かばなかったのが、堀本さんのエプロンの“OMACHI”の文字にピンときて」と敏行さん。ウェイターがお盆を持って「おまち」。時折彩子さんが身に着けるその姿を見て、てっきりオリジナルグッズだと思っていたら順番が逆、という話。

京都〈お酒とお料理 おまち〉外観
「ロゴもないから、商店街の看板の文字はお任せで頼みました」というこだわらなさ。
京都〈お酒とお料理 おまち〉店主・菅敏行
敏行さんの着ているTシャツも堀本勇樹グッズ。二人三脚でいつも仲良しの2人。

とはいえ、品書きには季節を映す魚介や野菜を使った一品から、向かいの〈鳥松鶏肉店〉の朝挽き鶏を使った鶏料理まで、酒好きの心をつかむ料理が過不足なく並ぶ。「鳥松さんはいつも行列で、隙を狙って買いに行くほど」と敏行さん。アテからデザートに至るまで、敏行さんが妥協なく仕上げる料理はどれも塩梅がいい。

その圧倒的な満足度と値打ちぶりに、たちまち胃袋をつかまれる常連が続出というのも納得だ。「夜はお酒を飲まない人は入店をお断りしているんです」と彩子さんは笑顔できっぱり。

飲み口の幅を広げて揃える日本酒から、ボトルでも気軽なワイン、国産スピリッツまでを揃える姿勢は、まさに酒場の面目躍如。街中から一足延ばす価値ある一軒だ。

京都〈お酒とお料理 おまち〉アテ盛り合わせ、しっかり〆たきずし、鶏肝煮
左から、温度計を片手にじっくり火を入れた鶏肝煮660円、しっかり〆たきずし1,000円、菜の花のおひたしやいぶりがっこツナスパゲティなどのアテ盛り合わせ700円。近頃力を注ぎ始めたボトルワインは4,000円台〜。日本酒は10種ほどがラインナップ。

Information

お酒とお料理 おまち

住所:京都府京都市上京区三軒町65-32
TEL:なし
営:17時〜21時30分(最終入店20時、土15時〜)。火曜・金曜のみ12時〜14時も営業
休:不定休

営業時間の変更もあるのでInstagramを確認して来店を。
2023年4月オープン。


※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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