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「水道水が飲める国」は本当に9カ国なのか

  • 2026.8.28

「水道水が飲める国」は

本当に9カ国なのか

出典:シティリビングWeb

水道水は日本が誇れる社会基盤のひとつ ※写真はイメージ

海外旅行先で「この水は飲める?」と気になる人は多いでしょう。世界で「水道水をそのまま飲める国は9カ国、日本はそのうちの1つ」と聞いたことはありませんか。情報の出所は、国土交通省が外務省の「海外安全情報」などを整理した資料です。ただし、よく読むと「そのまま飲める9カ国」(日本、ニュージーランド、オーストリア、デンマーク、フィンランド、アイスランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン)のほかに「そのまま飲めるが注意が必要な国」が33カ国あることも示されています。

例えば、アメリカやカナダ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、シンガポールなど。これらの国では大都市や新興住宅地ではそのまま飲めることが多いのですが、地方や古い街では、水源や施設の問題から、煮沸が必要な場合があります。そのまま飲める9カ国に共通するのは、水源に恵まれている、管理が徹底されている、良好な水道水質が保たれるよう技術や制度が整備されていること。海外旅行先では飲める国、飲めない国と考えるのではなく、地域によって違うという視点を持つことが大切でしょう。

一方で、日本も安泰ではありません。水道管や浄水場の老朽化が進んでいるからです。そのまま飲める国であり続けるには努力が必要なのです。また世界には、そもそも水道施設が整備されず、安全な飲み水を日常的に利用できない人が今も数多くいます。蛇口をひねれば安心して水が飲める。その当たり前は、豊かな自然だけでなく長年の投資や制度によって支えられている社会基盤なのです。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…橋本淳司さん

水ジャーナリスト、武蔵野大学サステナビリティ学科客員教授。近著に「水の戦争」(文春新書)、「あなたの街の上下水道が危ない!」(扶桑社新書)

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