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必死に子育てしてきた4年間、誰かの小さな「やさしさ」に救われてきた。温かな気持ちと癒やしをもらえる「るしこの子育て日記」シリーズ第3弾【書評】

  • 2026.8.27

【漫画】本編を読む

『いつかのやさしさに、今日も救われてます るしこの子育て日記3』(るしこ/KADOKAWA)は、子育てに奮闘する著者・るしこ氏が、日常で出会ったささやかな「やさしさ」を描いたコミックエッセイ。慌ただしい日々のなかで、ささやかだけど心の温まる出来事の数々が、読む人の心を癒やしてくれる、「るしこの子育て日記」シリーズの第3弾だ。

結婚し、子どもが生まれ、気がつけばもう4年。その間、るしこ氏は子育てに追われる日々を必死に過ごしてきた。大変なことも多く、思うようにいかなかった日もある。振り返ってみると、それでも自分がここまでやってこられたのは、これまで出会った誰かがくれた小さなやさしさに支えられてきたからだった。

本作の魅力は、何か特別な出来事を描くのではなく、ごく普通の毎日のなかにある何気ないやさしさに目を向けているところだ。街で出会った人がくれたひと言や、ちょっとした気づかい、家族との何気ないやり取り。普段ならそこまで意識しないかもしれないような出来事が、かけがえのないものとして描かれていく。

シリーズ第3弾となる本作では、成長した息子・ジュニアくんの姿も見どころのひとつだ。るしこ氏の父親が亡くなるエピソードでは、ジュニアくんとお寺の和尚さんとのやり取りに、悲しみのなかでもほっこりとした気持ちになって救われることだろう。そして彼が少しずつ生きる世界を広げていき、自らの意思で行動するようになっていく様子から子どもの成長の喜びと頼もしさが伝わってくる。さらに、新しく家族に加わった猫・テオも存在感たっぷりだ。子どもと猫、それぞれの愛らしい姿に思わず頬が緩んでしまうことだろう。

本作から伝わってくるのは「やさしさをもらう側」の思いだけではない。いつも誰かからやさしさを受け取っているという、るしこ氏の目線を通すことで、ひとりひとりが忘れてはならない助け合いや思いやりの気持ちの尊さをあらためて教えてくれるのだ。

文=富野安彦

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