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【45万円の代償】結婚6年目、夫が“設計士の忠告”を無視→見学は昼1回のみ…土地購入後、30代妻の“反応”に後悔

  • 2026.9.17
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

「涼しくなって窓を開けたら、テレビの音が聞こえないくらいに外がうるさくて…。夏は閉め切っていたから気づかなかったんです」

そう話すのは、1年半前に駅から徒歩8分の土地を買い、地元の工務店で注文住宅(4LDK・延床約111㎡/土地約128㎡、約5,100万円)をこの夏に建てたAさん(30代・妻と子ども1人の3人暮らし)です。

結婚6年目で、土地探しは通勤重視のAさんが引っ張り、選んだのは片側2車線の県道沿いでした。同行した工務店の設計士からは「交通量が多く、夜も大型車が通ります。窓を開けて暮らしたい方には向きません」と、はっきり止められていました。それでも「駅近でこの価格はない」と、夜にも見に来たいという妻を「ほかの人に取られる」と急がせ、休日の昼に1回見ただけでAさんが押し切りました。入居後は夏で閉め切ったまま。

涼しくなってきた9月に窓を開けて、初めて道路の音と向き合いました。

基準は、窓を閉めて暮らす前提

道路の騒音には、国が「この程度までの音は環境として認める」と定めた目安(環境基準)があります。普通の住宅地は昼55デシベル、夜45デシベル以下ですが、幹線道路のすぐそばは昼70デシベル、夜65デシベル以下と、もともと大きな音が認められています。

静かにしてもらえる基準ではなく、それだけの音がして当たり前と国も見ている目安です。会話の声は60デシベル前後なので、目安の範囲内でも窓を開ければ声は通りにくくなります。

しかも窓を閉めて暮らす住宅なら、屋内に入る音が昼45デシベル、夜40デシベル以下で達成とみなす決まりもあり、制度の側も窓を閉めて暮らす前提です。設計士の「向きません」は、この前提どおりの忠告でした。

Aさんが窓を開けて測ると道路側の部屋は65〜70デシベル、閉めると45デシベル前後。夜は大型車が通るたびに子どもが目を覚まし、朝は通勤の車で会話が途切れ、洗濯物と網戸には黒いすすがつきました。

窓を重ねて、開ける場所を選ぶ

妻は一度も「だから言ったのに」と言わず、それがかえってAさんにはこたえたそうで、Aさんは自分から内窓の見積を取りました。道路側の3部屋の窓は新築の標準どおり複層ガラスでしたが、その内側にもう一つサッシを足す内窓を入れて約45万円かかりました。

閉めた状態で35デシベル前後まで下がり、夜に目を覚まさなくなりました。換気は24時間換気とフィルターに任せ、洗濯物は裏庭側や室内に干し、窓を開けるのは道路の反対側だけにしました。妻の言うとおり夜にも見ておけば、とAさんは悔やんでいます。

土地は、時間帯を変えて見る

駅に近い土地は、通勤と資産価値の両面で魅力です。音は内窓で下げられ、閉めて暮らす前提なら快適さは取り戻せます。一方で、風を通す暮らしまでは戻らないからこそ、買う前に立地の音を知ることが欠かせません。

・幹線道路沿いの目安は昼70・夜65デシベル。「窓を閉めて暮らす」前提で組まれている
・土地の下見は昼だけでなく、平日の朝の通勤時間と夜に。雨の日も見る
・標準の複層ガラスでは足りない音は、内窓で下げる。窓を開ける暮らしは道路の反対側で
・排気で洗濯物が汚れる立地は、室内干しや乾燥機を前提に考える

次に土地を見るときは、昼の下見のあとにもう一度、夜に現地へ足を運んでみてください。

参考:騒音に係る環境基準について(環境省)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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