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「全部だめになっていた…」結婚8年目、旅行から帰宅した30代夫婦が絶句…“思わぬ光景”に「何があったの…?」【一級建築士は見た】

  • 2026.9.17
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

そう話すのは、7年前に郊外の住宅地に大手ハウスメーカーで注文住宅(4LDK・延床約112㎡/土地約145㎡、約5,500万円)を建てたNさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。

結婚8年目の共働きで、ブレーカーやコンセントなど電気まわりは夫の担当でした。帰省と旅行で外出をし、夜に帰宅すると玄関の照明がつかず、分電盤の漏電ブレーカーが落ちていました。冷蔵庫と冷凍庫の中身は全滅。

引き渡し時、ハウスメーカーから「屋外コンセントはカバーを閉め、長く空けるときは要らない回路を切って」と案内を受けていましたが、旅行前に分電盤を開ける発想はありませんでした。

家じゅうを止める、一つのスイッチ

分電盤のブレーカーは3種類で、契約以上に使うと落ちるアンペアブレーカー、部屋ごとの回路を守る安全ブレーカー、漏電を検知して家全体を止める漏電ブレーカーです。漏電は感電や火災につながるため、家じゅうを止めるのは正しい働きです。ただ、在宅ならすぐ復旧できるものが、留守では何日も止まったまま。冷蔵庫の中身は数日でだめになります。

復旧は、安全ブレーカーを全部切ってから漏電ブレーカーを上げ、一つずつ戻す手順で、上げた瞬間に落ちる回路に原因があります。落ちたのは庭の屋外コンセントの回路で、ガーデンライトの延長コードを挿したままだったためカバーが閉まらず、連休前半に続いた秋の雨で水が入っていたのです。

約2万円分の食材の損害は自己負担となり、こうしたケースは保険の対象になりにくいものです。

回路を分けて、外を見直す

帰宅した夜は、屋外コンセントを確認しなかった夫を妻が責めましたが、分電盤の設計で防げたと分かってからは責めるのをやめました。原因の回路を切ったまま電気工事店を呼び、屋外コンセントを防水型に交換(約1万円)。あわせて屋外の回路を独立させ、分岐用の漏電ブレーカーを付けました(2〜3万円ほど)。

次に外で漏電しても止まるのはその回路だけで、冷蔵庫は動き続けます。出発前に延長コードを抜き、不要な安全ブレーカーを切ることにしました。

連休で家を空ける前に

漏電ブレーカーは、感電や火災を防ぐ頼もしい装置です。今回も、事故が起きる前に電気を止めました。一方で、留守中は復旧する人がいないからこそ、落ちたときの被害を小さくする備えが欠かせません。

・屋外コンセントは使わない間はカバーを閉め、延長コードは抜いておく
・長く空けるときは、冷蔵庫や24時間換気システムなど必要な回路を残して不要なブレーカーを切る
・落ちたら、安全ブレーカーを全部切る→漏電ブレーカーを上げる→一つずつ戻す、で回路を特定する
・屋外や水回りの回路を分けて分岐用の漏電ブレーカーを付けると、電気が止まる範囲を限定できる

シルバーウィークに旅行をされる方も多いでしょう。出発前に、玄関の鍵と一緒に分電盤も一度見てから出かけてみてください。

参考:
「あ!?電気が消えた・・・。」ブレーカーが落ちる原因とその解決方法について(東京電力パワーグリッド)
[ご家庭編]漏電遮断器の取り付け(関東電気保安協会)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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