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「雨漏りしてる?」年50泊キャンパーが夜中に目覚めて驚いた、“テントの中で雨が降った”理由

  • 2026.9.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「もしかして、雨漏りしている?」

暑さが和らぐ日も増え、キャンプを楽しみやすくなる9月。シルバーウィークを利用して、初めてキャンプに挑戦したり、久しぶりにテントを出したりする人もいるでしょう。

筆者も9月の曇りの日、新しく購入したテントを試すためキャンプ場へ向かいました。しかし、その夜、過ごしやすい気候だったにもかかわらず、ほとんど眠れなくなるほどの異変に見舞われたのです。

荷物を減らすために選んだシングルウォール

キャンプを重ねるうちに筆者が気になり始めたことが、荷物の多さです。テントや寝袋、マット、調理道具などをそろえると、どうしても荷物は増えてしまいます。

そこで、装備を少しでも軽くコンパクトにするため、ダブルウォールテントからシングルウォールテントへ切り替えました。

シングルウォールテントは、基本的に1枚の生地で居住空間を覆う構造です。軽量で収納しやすいうえ、フライシートを別に張る手間がない点に魅力を感じていました。

ところが、9月の曇った夜に思わぬ問題が起こります。夜中、寝袋や衣服が濡れている不快感で目を覚ましました。何が起きたのかと周囲を確認すると、テントの壁面の広い範囲に細かな水滴が付いています。壁に触れると、たまった水滴が落ちてくるほどでした。

外は曇っているだけで雨は降っていません。寝ぼけた頭では、なぜ寝袋が濡れているのか理解できず、最初は雨漏りを疑いました。しかし、テントの壁面一面にびっしりと付いた水滴を見て、雨漏りではなくテント内に発生した結露だと気づいたのです。

その後は、寝返りを打つたびに寝袋が壁面に触れないか気になり、荷物の位置にも注意を払わなければなりませんでした。少し体を動かすだけでも水滴が落ちてきそうで気が休まらず、朝まで浅い眠りを繰り返しました。

曇りの日でも結露が起こるのはなぜ?

空気には、目に見えない水蒸気が含まれています。人の呼吸や発汗、濡れた衣類、湿った地面などから出た水分によって、テント内の湿度は次第に高くなります。

水分を多く含んだ空気が外気で冷やされたテント生地に触れると、水蒸気が水滴に変わります。冷たい飲み物を入れたグラスの表面に水滴が付くのと同じ仕組みです。

そのため、雨が降っていなくても、湿度が高く、テントの内外に温度差があれば結露は発生します。9月は平地で暑さが残っていても、日没後に気温が下がる場合があります。標高の高いキャンプ場では、平地以上に昼夜の気温差が大きくなることもあるでしょう。

寒さを防ごうとして入口や換気口を閉め切ると、呼吸や発汗による湿気が逃げにくくなり、より結露しやすい環境になってしまいます。

軽量なシングルウォールは、結露の影響を受けやすい

シングルウォールテントでは、結露した生地と居住空間を隔てるインナーテントがありません。そのため、寝ている間に体や寝袋が壁面に触れたり、水滴が荷物に落ちたりしやすい点には注意が必要です。

一方、ダブルウォールテントは、内側のインナーテントと外側のフライシートによる2重構造です。ダブルウォールでも結露は起こりますが、水滴が主にフライシート側に付くため、寝袋や荷物が直接触れにくくなります。

シングルウォールは、結露するから悪いテントというわけではありません。軽さや収納性、設営の早さといったメリットがある一方、結露を想定した使い方が必要なテントです。何を優先するかによって、適した構造は変わります。

結露はゼロにはできない。濡らさない対策と心構えを

結露を経験したあとも、筆者はシングルウォールテントの軽さや設営の早さを生かしたいと考え、しばらくは何とか使い続けようとしました。

風や雨が吹き込まない範囲で換気口を開け、テント内に空気の通り道をつくります。寝袋は壁面から離し、着替えや電子機器など濡らしたくない荷物はビニール袋に入れておきます。水滴を拭き取るためのタオルも、すぐ手に取れる場所に用意しておきました。

ただし、それでも結露を完全に防ぐことはできず、最終的にダブルウォールテントを使うスタイルに戻りました。シングルウォールの軽さより、ダブルウォールの快適さを選んだということです。

9月は初めてのキャンプや連泊に挑戦する人もいるでしょう。しかし、雨が降っていなくても、湿度と温度差があれば結露は発生します。結露はキャンプにつきものと考え、完全になくそうとするのではなく、寝具や荷物への影響を抑える準備をしておくことが大切です。

快適さを優先するならダブルウォール、軽さを優先するなら結露対策をしたうえでシングルウォールというように、自分のキャンプスタイルに合ったテントを選びましょう。


筆者:jaco

大手自動車メーカーの生産技術職を経て、現在はITエンジニア兼Webライターとして活動中。フリーランス時代には、年間50泊ほどのキャンプを楽しみながら、アウトドアやIT系の記事を執筆していた。趣味はキャンプ、登山、旅行。国内外でツーリングやキャンプを楽しむほか、長距離の自転車旅や、夜通し歩く100kmウォークにも挑戦。場所も距離も問わず、限界まで遊び尽くすのが信条。


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