1. トップ
  2. 暮らし
  3. カー用品店員「かなり劣化してます」警告を無視して20代彼女と旅行へ→高速道路で…?30代男性の末路

カー用品店員「かなり劣化してます」警告を無視して20代彼女と旅行へ→高速道路で…?30代男性の末路

  • 2026.9.20
undefined
出典元:photoAC(画像はイメージです)

旅行や遠出の前には、愛車の状態を確認しておきたいものです。しかし、タイヤをチェックするとき、「溝が残っているからまだ大丈夫」と考えてしまう人も少なくありません。以前、私が付き合いのあった30代男性のOさんから、そんな判断が大きなトラブルにつながった話を聞きました。

Oさんは20代後半の彼女とのドライブ旅行を計画していました。出発前、念のためカー用品店でタイヤを見てもらったところ、思いがけない指摘を受けたそうです。

「溝は残っているから大丈夫」と交換を先送り

カー用品店のスタッフがタイヤを確認すると、溝そのものは残っていたものの、側面などにひび割れが見られ、ゴムの劣化も進んでいました。

スタッフからは、

「かなり劣化しています。高速道路を使うのであれば、危険なので、交換をおすすめします」

と、比較的強めに注意されたそうです。ところが、Oさんはタイヤの価格を見て交換をためらいました。

「溝はまだあるし、今回はこのままでいいかな」

そう判断して、タイヤ交換を先送り。そのまま旅行の日を迎えました。出発前、彼女からも、

「この前、タイヤ交換したほうがいいって言われてなかった?」

と聞かれたそうですが、Oさんは、

「交換したほうがいいとは言われたけど、溝は残ってるからまだ大丈夫だよ」

と返しました。カー用品店のスタッフは強く指摘したのですが、Oさんは「そろそろ交換時期なのだろう」という程度に考えてしまったのです。

高速道路を走行中、「バン!」という衝撃が

そして旅行当日。Oさんたちは高速道路を走行していました。しばらく順調に走っていたところ、突然、

「バン」

という大きな音が車内に響きました。同時に車体が大きく振られ、Oさんは慌てて速度を落とします。幸いにも大事故には至らなかったものの、タイヤがバーストして、そのまま走り続けられる状態ではありませんでした。Oさんは安全を確保したうえでロードサービスを利用し、車はレッカー搬送されることになりました。楽しみにしていた彼女との旅行は、ここで中断。

後日、車両を確認すると、タイヤだけを交換すれば終わりという話ではありませんでした。バーストした際の衝撃により、ホイールだけでなく、フェンダー内側などタイヤ周辺の部品にまで影響が及んでいたのです。結果として複数箇所の点検・修理が必要になり、Oさんは、

「最初にタイヤを交換しておけばよかった」

と後悔していました。

「まだ使える」と「高速を安全に走れる」は別

この話を聞いて私が気になったのは、Oさんがタイヤを「溝が残っているかどうか」だけで判断していたことです。タイヤは溝だけでなく、ひび割れや硬化、偏摩耗なども確認する必要があります。さらに、製造からどのくらい時間が経過しているのかも、劣化を判断する材料になります。特に高速道路では、一般道よりも長時間・高速で走行するため、タイヤには大きな負担がかかります。そのため、高速道路を使った長距離ドライブを予定しているなら、普段以上にタイヤの状態を確認しておきたいところです。

もしカー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなどで、「ひび割れがある」「かなり劣化している」「高速道路での走行は避けたほうがいい」など、具体的な指摘を受けた場合は、単に「溝があるから大丈夫」と自己判断しないことが大切です。空気圧を適正に合わせることも重要ですが、空気圧を調整したからといって、劣化したゴムそのものが元に戻るわけではありません。

そして、万が一高速道路でバーストしてしまった場合は、無理に走行を続けないこと。ハザードランプを点灯させ、安全を確認しながら可能な範囲で路肩などへ移動し、停止表示器材(三角表示板)や発炎筒などを使用して後続車に異常を知らせます。ただし、車道に出るのは非常に危険です。設置作業は安全が確保できる場合のみ行い、そのうえで、乗員は車内にとどまらず、可能であればガードレールの外側など、安全な場所へ避難し、110番や道路緊急ダイヤル(#9910)、ロードサービスなどへ連絡しましょう。

タイヤの「まだ使える」は、あくまで「走行できるかもしれない」という話。「安全に高速道路を走れる状態なのか」は別の問題です。旅行や帰省などで高速道路を利用する前こそ、溝だけではなくタイヤ全体の状態を確認しておきたいものです。


ライター:松尾佑人(二級ガソリン自動車整備士・二級ジーゼル自動車整備士資格保有)
新卒で自動車整備業界に入り、約8年間整備に従事したのち、現役メカニックに向けた故障診断アドバイザーや各種講習の講師として活動。年間約1,200件の技術相談に対応し、電気回路や配線図の読み解きを基盤とした電子制御システムの解説を得意としている。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ