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「普段よりまばたきが増えた」大型連休の長距離ドライブ、初心者が陥りがちな“落とし穴”【元教習指導員が解説】

  • 2026.9.20
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

ペーパードライバーや運転に不慣れな人が特に陥りやすいのが、休憩を取らずに何時間も走り続けてしまう「連続走行」。「まだ体力的に大丈夫」「早く目的地に着きたい」という焦りが、思わぬ事故につながります。渋滞を避けたい一心で、つい先を急いでしまう人も多いのではないでしょうか。

本人は「しっかり起きている」つもりでも、脳や身体には確実に疲労が蓄積しています。指導員目線で、無休憩走行に潜むリスクと、安全に乗り切るための回避策を解説します。

落とし穴①疲労のサインを見えなくする心理

「途中で休むと時間がもったいない」「渋滞に巻き込まれる前に距離を稼ぎたい」

長距離運転中、こうした焦りが生まれがちです。

この心理状態が、目のかすみや首のコリといった疲労のサインを、無意識に見過ごさせてしまいます。せっかくの連休という高揚感が、冷静な判断を鈍らせることも少なくありません。

落とし穴②自覚のないまま進む脳の疲労

連続走行による大きなリスクの一つが、脳の一部が休むように働きが低下する「ローカルスリープ(局所睡眠)」と呼ばれる状態に陥ることです。本人に自覚がないまま進行するため、非常に厄介な現象といえます。

目は開いていて、まっすぐ前を向いて運転している。それでも、脳の情報処理能力は静かに低下していきます。前を走る車のブレーキランプへの反応が遅れ、車間距離を詰めすぎてしまうことも。反応の遅れこそが、空走距離を長くしてしまう原因の一つです。

さらに、スピードや疲労が重なると、視界が極端に狭まる「トンネルビジョン」に陥ることも。正面しか見えなくなり、隣の車線や案内標識を見落としやすくなる状態です。車線変更や合流時に、周辺の車を見落とすリスクも高まってしまいます。

対策①時間で区切る機械的なルール

「疲れてから休む」という考え方は危険です。疲労を感じた時点で、すでに判断力の低下が始まっている可能性があるためです。

実は、学科教習でも教えている内容ですが、休憩の目安は2時間に1回程度とされています。時計を見て、この間隔を目安に最寄りのエリアへ入るようにしましょう。

対策②混雑を避けた休憩計画

連休中の大型サービスエリア(SA)は混雑が予想され、満車で休憩のタイミングを逃してしまうことも。手前にある小規模なパーキングエリア(PA)を活用するのも一つの手です。SAより空いていることが多く、短時間の休憩には向いています。

混雑が本格化する前に、15分ほどの仮眠やストレッチを取り入れる。あらかじめルート上のPAを調べておくだけでも、心にゆとりが生まれます。仮眠は横にならず、シートを軽く倒す程度でも十分効果的です。

危険のサインを見逃さない

運転中、「普段よりまばたきが増えた」「無意識にスピードがブレる」と感じたら、それは脳が限界を訴えているサインです。

違和感を覚えたら、迷わず最寄りのエリアで早めに休憩しましょう。無理に走り続けることは、同乗者や周囲の車を危険にさらす行為にもなります。

「まだ行ける」という感覚は、長距離ドライブにおいて誰にでも起こり得るもの。時間を区切った計画的な休憩と、身体のサインを見逃さない意識が、安全なドライブへの一番の近道です。


ライター:ちだてつし
自動車教習所の指導員・技能検定員として、23年間にわたり現場で安全運転の指導・検定を担当。現在はその専門知識と現場での実務経験を活かし、安全運転やドライブテクニックに関するWebライターとして活動中。また、ペーパードライバーや外免切り替えの事業を展開し、運転に自信のないライダーを対象に、実践的なツーリングを通して運転技術を身につける「日本ツーリングサポート協会」を設立・運営。「安全で楽しいカー&バイクライフ」を伝える発信を行っている。日本二輪車普及安全協会の二輪安全運転指導員として活躍中。


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