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「一番の供養は、思い出すこと」愛犬を亡くした漫画家が語る“別れの後を生きるヒント”【著者インタビュー】

  • 2026.8.26

【漫画】本編を読む

たとえ少しの時間であっても、一緒に暮らしたペットはかけがえのない家族だ。天国へ旅立ち、肉体が自分のそばからいなくなったとしても、家族である飼い主はその子の幸せを願い続ける。

現役看護師でもある著者・中山有香里さんが描いた『天国での暮らしはどうですか』(中山有香里/KADOKAWA)は、そうした飼い主たちの心を優しく包み込んでくれる。

本作に描かれているのは、愛するペットや人間が天国へ旅立った“その後”の物語。自分が亡くなったあとの飼い主を心配する老犬や、3ヶ月しか一緒にいられなかった飼い主を想い続ける猫の姿など、登場する動物たちと飼い主の深い絆に涙が止まらなくなる。

作者である中山さんは、これまでどのような別れを経験し、どんな想いから本作を描いたのだろうか。作品制作の裏側を伺った。

――『天国での暮らしはどうですか』2巻には、天国で再会できた人間同士の話が1巻よりも多く描かれていました。こうした内容にした背景には、どんな想いがあったのでしょうか。

中山有香里さん(以下、中山):私が気に入っている話や動物の話ばかりに偏らないよう、担当編集者さんと相談して、たくさん描いた漫画の中から選びました。

動物との別れの話はもちろん、人間同士の別れと再会の話も、今後もっと描いていきたいと思っています。私も会いたい人がいるので、実際に会えたやりとりを想像して漫画にしてみたいです。

――中山さん自身も愛犬や祖父母など、大切な人たちを亡くされた経験があるそうですね。大切な存在を亡くした後、故人を思い続けることは遺された人にとってどんな意味があると思われていますか。

中山:故人を想うことで、自分の心をケアしながら生きていけるのだと思います。あの子はもういないけれど、そばにいるかもしれない。お盆には帰ってきているかもしれない。そばで見守っていてくれているかもしれない。そんな想像をし、祈ることで遺された自分たちは明日を生きていけるのかもしれません。

――たしかに亡くなった人や動物たちの明るい死後を想像すると、心の痛みが和らぎますよね。

中山:遺された人間ができる一番の供養は、思い出すことかなと思っています。できれば、元気で素敵な姿を思い出せたらいいですよね。

取材・文=古川諭香

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