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19年前、「岩盤浴デート」がスクープされ“電撃脱退”した【トップアイドル】妊娠発表も「お詫び」したワケ

  • 2026.9.29
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2011年8月、ダイドードリンコと花畑牧場のコラボ商品発表会に出席した藤本美貴(C)SANKEI

今や「ママタレ」として活躍し、幅広い女性層から支持を集める藤本美貴。歯に衣着せぬ物言いで正論をズバズバと繰り出す姿は、見ていて実に清々しい。だが、そんな彼女の筋を通す生き方は、決してここ最近作られたキャラクターではない。

時を遡ること15年前の2011年9月、藤本はブログで第1子の妊娠を発表した。そのエントリーは、今読み返しても実に鮮やかで、そしてどこまでも誠実だ。

お笑いコンビ・品川庄司の庄司智春との結婚から2年あまり、待望の新しい命に胸を躍らせる幸福感を隠さない一方で、彼女は秋ツアーへの不参加もメンバーへの感謝も、自分の言葉で伝えていた。

歓喜のすぐあとに綴られたツアー降板のけじめ

夫とも話して、望んでいた新しい命。ブログには、心から嬉しいという率直な歓喜と、授かった命への感謝が真っ先に綴られた。

当時、藤本はモーニング娘。のOGたちによって結成された「ドリームモーニング娘。」のメンバーとして活動していた。春ツアーに出演し、秋ツアーを目前に控えたタイミングだった。藤本は、事務所と相談した結果、秋ツアーへの参加を断念したことを包み隠さず報告した。

参加できなくなった残念さを滲ませつつも、メンバーたちが妊娠を一緒に喜んでくれたことへの感謝を述べ、秋はファンと一緒に応援する側に回ると宣言した。ほかの仕事も体調と相談しながら続けると、関係者やファンが知りたい情報を、過不足なく伝えた。

浮かれて周りが見えなくなることもなく、かといって過剰に卑屈になることもない。翌日のブログでファンからのコメントをすべて読んだと明かし、先輩ママや同じ時期に母になる人たちに情報交換を呼びかけながら、母になる準備への高揚感を綴る姿には、愛嬌が溢れていた。

申し訳なさも喜びも隠さず客席から見上げたステージ

妊娠発表から1か月後の10月、藤本は中野サンプラザの客席にいた。自分が立つはずだったドリームモーニング娘。の秋ツアーを、一観客として見守るためだ。

翌日に更新されたブログには、春のツアーを共に駆け抜け、秋も一緒に立つはずだった仲間たちに迷惑をかけてしまったことへのお詫びが綴られている。

だが、彼女の文章は決して湿っぽくならない。楽屋でメンバーから赤ちゃんは元気かと声をかけられてうれしかったこと、矢口真里がお腹に触れてくれたこと、そして中澤裕子が最後のMCで感動して泣いていたことまで、次々と綴られている。

申し訳なさにも、それでも変わらず愛してくれる仲間への感謝にも嘘をつかず、ありのままを書き留めた彼女のブログは、悔しさや後ろめたさではなく、不思議なほどカラッとした多幸感に満ちていた。

リーダー就任直後の脱退から始まった愛のケジメ

なぜ、彼女の妊娠報告はこれほどまでに祝福されたのか。それは、彼女が過去にどれほど重い覚悟を持って筋を通してきたかを、ファンも世間も知っていたからだと思う。

時計の針をさらに巻き戻すと、2007年に行き着く。モーニング娘。のリーダーに就任したばかりの藤本の、庄司との「岩盤浴デート」が写真週刊誌にスクープされた。藤本は、リーダーである自分自身へのケジメとして、自らグループ離脱を申し出た。交際が報じられた責任を自ら引き受け、自分の足で退路を断ったのだ。

それから2年間の交際を経て、2009年に2人はゴールイン。結婚会見では「名字が変わったんだと感動しました」と幸せオーラを振りまき、子どもについては、まだ作る予定はないとして「2人の時間楽しんで赤ちゃん作りたい」と語っていた。

そして2009年の結婚を経て、2011年に第1子の妊娠を報告した。庄司との交際を報じられてグループを離れた後も愛を貫き、結婚し、夫婦の絆を深め、やがて親になる。そのすべての段階で逃げずにケジメをつけてきた彼女だからこそ、心から嬉しいというシンプルな一言が、真っ直ぐに胸に響く。

嬉しいことも大変なこともすべて自分の言葉で

2012年3月に長男を出産すると、その年の夏には早くも仕事に復帰した。復帰の時期はすごく悩んだけれど、やっぱり仕事も好きだと本音を覗かせ、2016年には第9回ベストマザー賞の芸能部門で受賞。授賞式では、子育ての大変さを「ゴールがないこと」と語っている。

今や3児の母となった藤本は、その飾らない人間性をそのまま仕事の武器にしている。

横澤夏子とタッグを組む『夫が寝たあとに』(テレビ朝日系)では、世の母親たちの本音を代弁して支持を広げ、フジテレビの料理番組『ミキティダイニング』で庄司と夫婦そろって司会を担当。自宅の食卓を再現しながら、お茶の間に心地よい夫婦の空気感を届けている。2026年9月には、配信ドラマ『チンギス―VIVANT THE ORIGIN STORY―』に診療所の看護師役で出演することが発表され、本人も、どんな場面に出ているのか「ぜひ探してみてください」とコメントを寄せていた。

彼女の最大の強みは、嬉しいことも、大変なことも、あるいはお詫びさえも、たいてい自分から先に、自分の言葉で伝えてくれることだ。世間に探りを入れられる前に、本人が一番分かりやすい形でテーブルの上に差し出してみせる。だから、そこにやましい影はなく、安心して彼女の言葉に耳を傾けることができる。


※記事は執筆時点の情報です

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