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15年前、“服づくり”に挑戦した【9等身美人女優】ZIP!で“朝の顔”となった今

  • 2026.9.28
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2011年12月、フジテレビ系ドラマ「悪女たちのメス」試写会に登場した瀬戸朝香(C)SANKEI

2026年3月、日本テレビ系の朝の情報番組『ZIP!』で月曜パーソナリティーを始めた瀬戸朝香。芸能生活34年の大ベテランは、就任のコメントで、話をもらったときは率直に「私でいいんですか?」と思ったこと、そして緊張で本当にドキドキしていることを、そのまま打ち明けている。

百戦錬磨のキャリアを重ねてもなお、新しい挑戦を前にして、子どものように素直な感情を隠さない。このどこまでも真っ直ぐで飾らない佇まいは、いつから彼女の魅力だったのだろうか。

時計の針を15年ほど巻き戻すと、ある服作りの記憶に突き当たる。

雑誌の切り抜きを抱えた打ち合わせ

2011年9月、長男の出産を経て少しずつ仕事を再開していた瀬戸は、イメージキャラクターを務めていたファッションブランド「Reflect(リフレクト)」の発表会に立っていた。ファッションショー形式の会場では、瀬戸がモデルたちとともに商品を着用し、自身でゼロから手がけた大きなカーディガンとポンチョコートの2点を披露した。

初めて服作りの話を聞いたときは、跳び上がるくらいうれしかったと瀬戸は振り返った。第一線を走り続けてきた人の、てらいのない喜び方だ。

それもそのはず、前年(2010年)のブランド起用会見で、彼女はすでに、デザインも好きなので機会があればぜひやってみたいと口にしていた。その希望は翌年、服作りという形になった。

いざ制作が始まると、熱量はさらに加速する。すっかり気合が入った瀬戸は、自分のイメージを口で説明する代わりに、打ち合わせの席へ雑誌の切り抜きを持ち込んだ。素材選びから細かいボタンに至るまで、妥協なく注文を重ねる。「ここまでこだわるってスタッフを苦しめちゃったかもしれない」と、本人が興奮気味に話すほどだ。遠慮して無難に関わるより、とことん口を出すほうを選んだ。

子どもを抱く日々と服選び

だが、そのこだわりは単なるおしゃれの追求にとどまらなかった。母になって、服を選ぶ基準そのものが変わっていた。

子どもが生まれてからは、首回りに飾りのあるものや、抱っこしたときに子どもの顔を傷つけてしまいそうなもの、チクチクする素材を選ばなくなったかもしれない、と瀬戸は話していた。

生み出された服は、その生活実感をすくい上げたものだった。カーディガンはアルパカ混のイタリア製の糸で編んだ軽くて暖かいニットで、ポンチョコートにはウールにカシミアを混ぜた生地を使った。発表会では「カーディガンで優しく子供を包んであげたい」とも語っている。子どもを包むぬくもりを大事にした2着だった。

1歳半になった長男がすくすく育っていることも、笑顔で報告した。出来栄えは大満足で、言うことなしと言い切った。そのうえで、才能があると認めてもらえるならぜひまたやりたい、子どもを持って初めていいものが分かるようになった今なら子ども服もいいものができそう、と次の構想まで広げてみせた。その言葉通り、翌2012年の春夏物でも、自身の手がけた服2点を世に送り出している。

「こなれ感」に逃げない強さ

2025年秋には、ジュエリーブランド・NADIAのシーズンビジュアルに、ありのままの自分を大切にし、人生を謳歌する大人の女性として登場した。そして2026年春、芸能生活34年にして飛び込んだのが、冒頭の『ZIP!』の生放送の現場だった。

思えば、出産後初めて公の場に立った2010年の会見でも、彼女は「ドキドキして緊張しています」と同じ言葉を口にし、仕事が好きだから早くこういう場に立ちたかった、と続けていた。

キャリアや年齢を重ねるにつれ、人はつい「こなれ感」を身にまといたくなるものだ。弱みを見せず、スマートに、いかに余裕があるように振る舞うか。だが、瀬戸朝香という人は、15年前も今も、そうした振る舞いに頼らない。

嬉しさを真っ先に口にし、緊張を隠さず打ち明け、新しい扉の前で「ドキドキ」を抱きしめる。雑誌の切り抜きを抱えて打ち合わせに向かったあの日の熱量は、今も月曜の朝のスタジオで、みずみずしい光を放っている。


※記事は執筆時点の情報です

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