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18歳で渋谷でスカウトされた美女。モデルから連ドラヒロインに抜擢…復帰後の現在地とは

  • 2026.9.10
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国分佐智子-2002年10月撮影(C)SANKEI

国分佐智子には、全39話の物語を主演として担った連続ドラマがある。2004年に始まった『メモリー・オブ・ラブ』(TBS系)だ。18歳でのスカウトからモデルを経て、昼の連続ドラマのヒロインへ。その歩みをたどると、林家三平との結婚以前から、物語の真ん中に立っていた俳優の姿が浮かぶ。2019年のドラマ復帰、そして2025年の大河出演を考えるうえでも、まず見つめたい転機なのだ。

主演の大役に戸惑いながら

芸能界への入り口は、18歳のときに渋谷で受けたスカウトだった。モデルとして活動し、その後は『ナースのお仕事』シリーズ(フジテレビ系)などのドラマに出演。作品への出演を重ねた先に、初めての連続ドラマ主演が待っていた。

『メモリー・オブ・ラブ』で演じた水沢羽純は、ファッションデザイナーを目指す女性だ。舞台は神戸。仕事への夢と一途な恋を抱えながら、次々と試練に直面していく。恋愛だけに目を向けていればよい役ではない。出生の秘密にも向き合う、一人の女性の長い時間が国分に託された。

主演依頼を受けた当初は、その大役に戸惑った経緯もある。それでも国分は、全39話にわたる作品のヒロインを務めた。ここで目を引くのは、主演という肩書の華やかさと、実際に演じる人物の複雑さだ。出会いや別れのたびに揺れる羽純を、一人の人間としてつないでいく。その役どころを知るほど、この初主演が持つ重みも伝わってくる。

恋も仕事も揺れ続ける主人公

羽純の物語は、デザイン学校に通う時代から動き出す。校内のコンテストが開かれる日、子どもをかばって車にはねられ、出場に間に合わなくなってしまう。事故を起こした相手が、後に恋する木田明だった。さらにこの事故は、母との血液型の不一致を知るきっかけにもなる。

将来につながるはずだった一日が、恋と出生の秘密の入り口に変わる。羽純は第1話から、いくつもの出来事の中心にいるのだ。デザイナーになりたいという夢があるからこそ、恋愛の行方とともに、自分の仕事をどう手にしていくのかも気になる。

やがて物語は7年後へ進み、羽純は憧れのデザイナーがいる会社に入る。そこで再会するのが、長く思い続けてきた明だ。ところが彼は職場で、羽純を初対面の相手のように扱う。会えた喜びだけで終われない再会が、二人の間に横たわる時間を際立たせる。

学生時代の夢を持った女性が、働く場所を得てもなお、思いどおりにならない関係に揺さぶられる。国分が担ったのは、こうした変化をたどる役だった。全39話という長さには、羽純の人生を少しずつ進めていく余地がある。国分の初主演を振り返るなら、そこで描かれた女性の歩みを一緒に受け取りたい。

ふたたびドラマの中へ

林家三平との結婚、出産を経て、国分は2019年5月の『緊急取調室』(テレビ朝日系)で4年ぶりにドラマへ復帰した。第5話のゲストとして演じたのは、姑との関係を抱える嫁の彩矢。真野響子が姑を演じ、彩矢の失踪をめぐって事件が動く。

かつては長い物語を先頭で担い、復帰作では一つの事件の鍵となる人物に扮する。出演の形は変わっても、登場人物同士の関係が生むドラマの中に国分がいる。復帰を一つの節目として見ると同時に、そこでどんな女性を演じたのかにも目を向けたくなる。

そして2025年8月、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第29回に登場した。役は三味線の女師匠・つや。古川雄大が演じる北尾政演が、部屋に身を置かせてもらっている相手だ。現代の神戸で夢を追う羽純から、江戸に暮らすつやへ。時代も人物の立場も異なる役が、国分の出演歴に加わったのだ。

初主演から続くもの

国分佐智子の歩みには、18歳のスカウト、モデル活動、初主演という積み重ねがある。結婚後の姿に親しんでいる人にも、羽純を演じていた時代は、俳優としての輪郭を知る手がかりになる。

主演依頼への戸惑いを経て、一人の女性の恋と仕事を長く担った。その後、出産を経たドラマ復帰があり、大河で演じた人物がいる。役を並べるだけでは見落としてしまうが、初主演の羽純には、その歩みをたどり直したくなる厚みがある。39話の真ん中にいた国分を知ると、新たな作品で名前を見つける楽しみも深くなるのだ。


※記事は執筆時点の情報です

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