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「新車の契約を破棄して」小学3年生の少女が販売店へ!?涙ながらに語った“いらない理由”に「わかる」「自分もそうだった」と共感の声【作者に聞く】

  • 2026.8.25
「新車なんかいりません!」と突然販売店にやってきた小学3年生のさやかちゃん。彼女の思いとは…? 画像提供:みこまる(@micomalu)
「新車なんかいりません!」と突然販売店にやってきた小学3年生のさやかちゃん。彼女の思いとは…? 画像提供:みこまる(@micomalu)

みこまる(@micomalu)さんが描いた「新車の契約破棄にやって来た少女の話」は、小学3年生の少女が自動車販売店を訪れ、「新車の契約を破棄したい」と申し出るところから始まる。突拍子もない展開の裏側にあったのは、家族で大切にしてきた愛車への深い思いだった。クニエ漫画グランプリの「共感」をテーマに制作された本作について、みこまるさんに話を聞いた。

「新車の契約を破棄したい」販売店を訪れた少女

フルタカーズの中でもトップの成績を誇る若手のエース、風間創 画像提供:みこまる(@micomalu)
フルタカーズの中でもトップの成績を誇る若手のエース、風間創 画像提供:みこまる(@micomalu)
突然、小学3年生の女の子、中条さやかちゃんがたった1人で販売店に現れる 画像提供:みこまる(@micomalu)
突然、小学3年生の女の子、中条さやかちゃんがたった1人で販売店に現れる 画像提供:みこまる(@micomalu)
風間は、1カ月前に新車を購入した中条さんの娘さんだと気づく 画像提供:みこまる(@micomalu)
風間は、1カ月前に新車を購入した中条さんの娘さんだと気づく 画像提供:みこまる(@micomalu)

トップセールスマンの風間が勤める自動車販売店に、堂々とした様子で現れた小学3年生の中条さゆり。風間を呼び出すと、いきなり「新車の契約を破棄したい」と申し出る。

突然の話に驚く風間だったが、1カ月前に中条夫妻へ新車を販売したことを思い出す。夫妻は娘の好きな色や使い心地まで考えながら車を選び、新車が届く日を心待ちにしていた。それなのに、なぜ少女は契約を破棄したいというのか。

風間は、さゆりなりの理由があるはずだと考え、話を聞くことにする。すると少女の口から出てきたのは、これまで家族と車で出かけた思い出だった。夏の出来事や家族との時間を振り返るうち、さゆりは感情を抑えきれず涙を流す。

愛車への想いが販売員を変える!

さゆりの話を聞いた風間は、彼女がその車を心から大切にしていたことに気づく。そして、車は単なる商品ではなく、お客様にとって家族との思い出が詰まった大切な存在なのだと実感する。売ることだけを考えていた販売員が、本当のセールスについて考え直す瞬間である。

本作について、みこまるさんはクニエ漫画グランプリの「共感」をテーマに制作したと語る。新車を購入する喜びだけでなく、長く乗ってきた愛車を手放す寂しさにも焦点を当て、子どもの視点から描いた。

読者からも「わかりすぎる!」「子供の頃に新しい車に買い替えた時、同じ気持ちだった」など、共感の声が寄せられた。新しい車を迎えるという一見明るい出来事の裏に、これまでの愛車との別れがある。その切なさが、さゆりの言葉を通してじわりと伝わってくる。

「共感」をテーマに描いた理由とは?

本作は、みこまるさんが漫画家を目指す中で、クニエ漫画グランプリの「共感」をテーマに制作した作品だ。少女が突然販売店へ乗り込むというインパクトのある始まりから、少しずつ「新車が欲しくない理由」が明らかになっていく構成が、読者を物語へ引き込んでいく。

新車を買うことは、誰にとっても楽しみな出来事。しかし、その一方で、それまで乗ってきた車との別れには、家族だけが知る思い出や寂しさがある。そんな気持ちを少女の涙に託したことで、「自分も同じだった」と思える物語になっている。

新しい車を迎えるとき、古い愛車との思い出まで手放すわけではない。本作は、車を「モノ」としてではなく、家族の時間をともに過ごしてきた存在として見つめ直すきっかけを与えてくれる作品だ。

■取材協力:みこまる(@micomalu)

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